無言歌は続く　

　今日は医者通ひ　10月から薬を一錠飲んでいる　血圧を下げる薬だ　その前に　母を行院に送って一旦帰宅　ヤクルトが来る日で　それを受け取ってから再び病院へ　それを待つ間　鋸の目立て　6割ほど仕立てたとこにヤクルト屋さんがきた　大根一本を進呈　味まるみ　といふ新品種　多分スーパーにはまだ出ていないものと推察　青首部分が少なく短くて太っちょ　薬をもらって　もらうんじゃないね　買って帰宅　大根を漬ける　畑から大根15キロ　皮を剥いて四つ割り　塩をまぶして重しをかける　この間約小一時間　皮抜きが一番時間がかかる　抜くと塩をなすりつけるのは各々十分くらい　そして昼が来る

　今宵の音楽は　ショスタコーヴィチ:交響曲全集 [直輸入盤]
　ドイツ・グラモンフォンに録音されたデジタル録音による名盤から選曲された「ショスタコーヴィチ：交響曲全集」ボックス
　[CD1~2]
　交響曲 第1番 ヘ短調Op.10　
　交響曲 第7番 ハ長調 Op.60「レニングラード」　
　レナード・　バーンスタイン指揮　シカゴ交響楽団[録音:1988年ライヴ]

　午後はヒマラヤスギの伐採　枝が伸びているので切る　ただし相当高い　ちょっとビビる　慎重にならざるを得ない　普通の家の三階くらいあるとちょっと怖い　掴まるところはあるので　慎重に動けばほぼ問題はないが　暖かな風のない日を選ぶとしよう　あとは梅の枝を切るに専念しよう　柿にお礼肥もあるし　何かと忙しいね　師走　っていうくらいだもの　するとこんな文章に出会った

　極端な忙しさは生気欠乏の兆候である　そして　怠ける能力は大いなる嗜好欲と強い個性の意識とを意味する　世間には　何か因習的な仕事に従事していなければほとんど生きていることを意識できない　生きながら死んでいる古臭い人間がざらにある　もしこう云ふ人間を田舎に連れ出すか汽船に乗せるかしたら　どんなに彼らは彼らの机や書斎を恋焦がれることだろう　・・・彼らは自分の持ついろいろな能力を　それ自身のために働かすことに喜びを感じない　そして「必要」の手でめちゃくちゃに鞭打たれなければ　いつまでもその場に静止しているという人間である
　　　
　　　スティーブンソン　怠け者のために

　なるほどなーと思う反面　時代が違うなー　といふ面もあるようだ　現代の問題は　怠け者が問題でなく　働かぬ人が多くなった　と云ふこと　アイドルの追っかけは30代40代が結構多いと聞く　この国は転がり落ちる坂のどこかにいることは間違いない　しかし　自分が生きている間はなんとか体裁が保たれることを希望して生きていく　

　私の好きな言葉　シュリーマン　古代への情熱　より　「どんな外国語でも簡単に覚えられる習得法を見つけた」そうだ

　この簡単な方法というのは　何よりもまずこうである　声を出して多読すること　短文を訳すこと　一日に一時間は勉強すること　興味あることについていつも作文を書くこと　その作文を先生の指導を受けて訂正し暗記すること　前の日に直されたことを覚えて　次の授業に暗唱すること

　美しい文章だ　簡単なことが書かれてあるが　やると意外に難しい

　面白い話　

　アラブの大富豪の老人　一度も村を出たことがない彼が　生まれて初めてニューヨークへ最高級のホテルに着いて　秘書がチェックインをしている間　ロビーの椅子でのんびり　そこへたまたま一人の老婆がやってきてエレベータに乗って扉が閉まる　老人は思った　あの狭い部屋はなんだろうと彼が見ていると　しばらくして　同じ扉が開いて若い美女が出てきた　そこへ戻ってきた秘書にこう言った　「あの機械を買って帰ろう」