朝からちょっと地区の仕事をする 小一時間 帰ってきて植木の刈り込み および 芽の出ていなひ芋をほじくり出してみると 肝心の芋が腐っていて これぢゃ幾ら加水しても芽の出なひはずだ 新しい芽の出ている芋を定植して 気がつくと昼の十二時を回っていた 昼にラーメンとパン スープを一工夫したが いまいちか なんでも挑戦だ
今宵一枚目は タンゴ黄金時代の巨匠たち ガンバレリ対ポリト 自慢じゃないがさっぱり判らん 今年ハードオフで購入したレコード 二枚組 一枚目がカンバレリ さっぱり判らんが ラ・クンパルシータ これは聞いたことのある名だが みんな同じに聞こえる始末
今宵二枚目はその二枚目 フォン・ポリトとオルケスタ これも判らん しかし洒落たなの曲が多い たまにはこんな音楽もよし
さて三枚目 室内楽特選ライブラリーその1 シューベルトとシューマンのピアノ五重奏曲 しかもシューベルトは楽譜付き 演奏は ルドルフ・ゼルキンとブタペスト弦楽四重奏団 いい演奏である ゼルキンか 懐かしい名前だ
あぢさいが咲いて来た 午后急な雨に打たれて あぢさいが 格別きれいを装おふ 佐藤春夫のエッセイに あぢさい いい文書なので書き留めておこふ
人に告ぐ さみだれのころに君が恋を失ふことなかれ ひねもす 雨を見入りて君がまなこも亦湿うなるべし よしいかに情けはふかくとも恨み長き古玉章をゆめくりかえし見ざれ さなきだに いやまさるけうのつれづれに 恐らく君はものかげに死神と相語ることあらむ ただいとせめて 吐息の窓をひらき見よ あぢさいの花一枝 或いは世にも哀れなる君を慰めもせむ
あぢさいの味気なやの わがきのふ けふ
さて今日はかのロマン派の歌人 与謝野晶子の命日である 忌日は 実に素敵な名である 白櫻忌 晶子忌
歌人・詩人の與謝野晶子の1942(昭和17)年の忌日 歿後に出された最後の歌集『白櫻集』に因み 「白櫻忌(白桜忌)」とも呼ばれる
歌人としても優秀であったが日本文化での輝かしい業績をあまりみなひひとが多ひ 「源氏物語」の解釈も見事で 角川文庫で所有している それに「栄華物語」 あるいは こっちの方がすごいが 「日本古典全集」の校訂事業 さらに数多き歌 されど 与謝野晶子をして晶子としてあるのは 明治三十七年 日露戦争に従軍する弟に贈った「君死に給ふこと勿れ」の長編詩 この反戦的な歌は 当時当然大きな反響を興したけれど そのために晶子がお上からお咎めを受けるようなことはなかったと云ふ いまの政府の方が強権で了見が狭ひ 明治は やはりよき時代であったと云ふ事だ
ログインしてコメントを確認・投稿する