日本最古の駅舎は新橋でも横浜でもなく、滋賀県の長浜にあります。
長浜駅が誕生したのは1885年。
当時の日本は財政状況が厳しく、長浜から大津までは鉄道の敷設を後回しにし、琵琶湖の水運に頼っていました。
長浜から京都方面へ向かう旅客は、ここで船に乗り換えて大津に上陸したというわけです。
駅舎の設計はイギリス人技師。
見た目はイギリスの田舎町によくある駅舎にそっくりです。
ふつう駅舎は古いものを取り壊して新しいものに立て替えていくものですが、初代長浜駅の駅舎が残ったのは奇跡的といってよいでしょう。
昔は単に建物が残っているだけで、内部が公開されることも希だったのですが、現在は長浜鉄道スクエアの施設として公開されています。
ちなみに旧長浜駅舎の向かいにあるのが慶雲館。
こちらは対照的に純和風の建物と庭園で、明治天皇行幸の際に建てられた迎賓館です。
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