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2013年04月15日00:56

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2013/04/15

気になる新刊の本や新しいRPGゲームは真っ先に手を付けるか、あるいはその真逆で、世間で誰も話題にしなくなった頃に手に取ることが多い。作品世界をまっさらな状態で楽しみたいと思っているので誰かのフィルターを通した見解を作品より先に聞きたくないというのが理由。流行のロープレだと通勤途中の電車の中で不用意にゲームの中身について熱心に語るプレイヤーに出くわしたりして困ったことがあったけど最近は国民的RPGもオンラインになって自分自身が気にならなくなったのと話題にする人にも出くわすこともないなと感じている。ゲームで見聞きするのはスマホアプリのパズドラくらい。とは言っても今は興味ないのでレアキャラのドロップ率とか話しているのを聞いても全然平気。オンラインゲームは一時メイプルストーリーにはまっていた頃があって、自分のパソコンをXPから7に変更した時にアプリがOSに対応してなくて、しばらくwebでWindows7で起動する方法を探したけどいずれも上手くいかなく、そのうち諦めてしまった。

幸いなことに村上春樹の小説については周りで新刊が出る度話題にする人も電車の中で熱く語る人もいないので毎回自分のペースで小説世界を楽しんでいたのだけど今回のはTVやwebのあちこちで散見するので断片的に情報が入ってきて困った。読まなきゃいいのにと思っても感想が書いてあるとちらっと読んでしまうんですよねぇ。

で、しょうがなく本を買ってしまおうと近所の本屋に行ったら割り当てが数冊しかなかったらしく発売当日に売り切れてしまったとのこと。重版が入ってくるのが21日以降らしい。21日以降なら丁度良いかもと思いつつ、家に戻ってから1Q84のBOOK3を読み始めてしまう(笑)

BOOK3は602ページでもう半分くらい読んでしまったから新刊を後少しで読み終わってしまうペース。うん、これは明らかに買った当日に読み終えてしまう量だなと思う。


昨日の日記で「中編は長編に比べて何度も読み直すということがあまりない」ということについて考えてみると、「国境の南、太陽の西」は最初に読んだ時、主人公が久し振りに会った島本さん(?)の描写がとても怖くて、いや、怖いという感情だけじゃないけどなんだかネガティブな感情でとても強く揺さぶられた印象がありました。んー、その揺さぶられ方は初めて読んだ時の「ノルウェイの森」にも似ているかもしれないな。もちろん、小説の話の中身はいろいろ書かれているので楽しい感情もあるんだけど、この2つの最初の読後感というのは似ていた。

今この日記を書いてて分ったけどこの2つの小説を2度目に読んだ時の強い印象も同じだ。それはこんなにエロかったっけ?ということ(笑) 最初に読んだ印象があまりよろしくなかったので、この2つはしばらく読むことは無かったんですね。時間にして何年も。


「スプートニクの恋人」の読後感は初期の4部作に似た感覚だったので個人的には上の2つよりは良い印象が残っています。ただ、この作品は後半になると三人称の文体になって、全体の印象ががらっと変わるんですね。そこがなんとも自分には馴染まなかった。この小説には語られなかった部分、書ききれなかった部分というかあえて書かなかった部分というのか、ごっそり抜け落ちている部分というのがあると思うんですね。最初読んだ時はそんなことにはまったく気づかなかったけど次に出てきた「海辺のカフカ」を読んだ後に2回目を読み返した時にそう思った。またそういった部分が書かれているのがカフカなんだなという感じもしました。物語的にはまったく違う話なんですけどね。

「アフターダーク」は初めから三人称で書かれていて、また物語の内容も春樹にしては巷によくある話だったのであまり心にひっかかるものがなかった。まだ2回目は読んでいません。次男は私と逆に話の内容は良かったと言っていました。次男くらいの年齢にはまだ知らなかった世界の出来事なのかなぁ、と思うのでした。
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