今でこそアウトドアの灯りは多種多様化していますが、
私がキャンプを始めた頃は白熱球の懐中電灯にハリケーンランプが主流で
ガソリンや灯油の気化式ランタンは、全土に電力が回っていない
アメリカなどの国土の大きな国でこそ流通していましたが、
日本では高価なものでした。
そこで登山用に登場したのはガスのランタン。
「キャンピングガス」「EPI」のランタンが登場します。
「キャンピングガス」のランタンは初期、ガス缶にバルブが無く、
一度取り付けると器具から外せないと言う、
工具から引き継いだ欠点を持っていました。
登山具メーカーの「EPI」はガス缶にバルブがついていて、
撤去の際ガス缶を外して収納できました。
バルブ分ガス缶の値段は上がりましたが、
登山でも何とか持って行けるサイズになりました。
私の場合、厳しい登山が多かったので、
ランタンは車で行ける所でしか使わなかったのですが、
それでも非常にありがたかったです。
その後「キャンピングガス」もバルブ付きのガス缶を出して追いかけ、
シェア争いが熾烈になりますが、
東洋の島国で画期的なガス缶が発売されます。
「カセットガス」です。
家庭用コンロ向けに開発されたこのガス缶は
登山用と中身は同じで価格は1/5と言う優れもの。
ガス圧がひくい、寒さに弱いと言う評価も何のその、
ブースターをつけたり器具の方が進化してカバーしてしまいます。
ワンタッチ接続・安価・どこでも手に入るという利点が
シェアを拡大させていきます。
しかし、灯りとしての革命が再び到来、白色LED照明器具が
力を発揮し出し、燃焼系の灯りのシェアを大きく奪い取ります。
これから燃焼系器具は灯りの範疇から少しずつ外れていくのかもしれません。
好きなんですけれどね、
暖かいと言うか熱い位の光。
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