絶版書籍専門店購入第三弾ですが、再再度び日系人部隊の本です。
今はなき出版社、住吉書房刊 ローレンス坂本氏著
「二世部隊」
この本は、今までの二冊と違って小説です。
初見です、心弾みます。この本は国会図書館でも見つけられませんでした。
人間物語なので、ハワイに移民する所から始まります、
物語は個人レベルでの話が主体で当時の戦闘部分は兵士の視点、
テキサス大隊が苦戦している所に行かされるとか、
ヴォージュで命令伝達が上手く行かず味方が混乱したとか、
命令を受けて最前線へ向かう兵士の戦争、と言う感じです。
戦争終結まで物語が続きハワイへ。戦地で日本人が何を思い、どう感じた、
は小説形式なので、記録本より分かりやすいです。
昭和25年発行で、先の2冊と同時期です。価格は190円 380ページ
旺文社刊 「アメリカの二世部隊物語 第四四二部隊」が150円220ページ。
東京堂刊 「四四二部隊−二世部隊物語−」が180円220ページ。
東京堂がハードカバー、後の二冊がペーパーバック形式だった事を考えると
当時の物価は1/10位だったのかな?
アメリカで徐々に自分達の名誉を回復しつつある日系人の事を
敗戦で破壊されつくした日本でこの本を読んだ人々はどう感じたのでしょうね。
個人的には「ヒマラヤ杉に降る雪」より、こっちを映画化して欲しかったな。
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