少し寄り道でしたが、再びメディアワークス文庫週間再開です。
今回は入間 人間氏著「僕の小規模な自殺」です。
動物になって未来人が過去を変えるべく現在にやってきて、
主人公の恋愛を巻き込んだ事件になる話ですが、
主人公のゆるい恋愛感情は、人類の未来を左右する話になって、
不健康の塊みたいなヒロインの健康管理とかおかしな方向になるのですが、
ヒロインが病死すれば人類は助かり、この場で助かれば、
自分を含めた人類が将来大きな被害を受ける選択を迫られます。
結局、主人公はヒロインとの恋愛は成立しないのですが、
何か、主人公の気持ちがわかる話です。
未来は不明なままですが「まあ、いいか。」
と言う感情が涌きあがってくる感じがしました。
本当に、微妙な心理描写の上手い著者だなと思います。
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