3Dゲーム、VR等、今更ながら、世の中のデジタル化に感心する訳ですが、
特に拡張現実のARというのは非常に興味深い話です。
20年ほど前、小説の題材で、戦闘機のカメラセンサーで、敵機の翼の動きを感知して、
コンピュータ予測で次の機動を予測して空中戦を行う話を提案しましたが、
夢物語だったそんな事も、多分もう実用域に入っているのでは?と思わせます。
そんな夢を描いていた時代もあった訳ですが、そんな想像をしていた我々が
思いつかなかった話がアメリカで実用化されようとしています。
CNNによると、アメリカ軍は軍用犬に拡張現実(AR)に対応ゴーグルを着用し、
遠隔地から作戦命令を発する研究をしているとの事。
軍用犬向けのAR対応ゴーグルは米シアトルに本社を置くコマンド・サイトが
アメリカ陸軍の研究費を利用して開発。
ペアを組むハンドラーが安全な距離から、軍用犬が救助作戦や、
爆発物など危険性のある地域の偵察が行えるよう支援します。
アメリカ陸軍によれば、このような装備としては今回のゴーグルは初の事例。
ハンドラーは軍用犬が見ているものをすべて見ることができ、
犬の視線の中に表示される視覚的な合図で特定の指示を出すことが可能。
軍用犬は現在、を手信号かレーザーポインターが指示の大半ですが、
ハンドラーが視界内にいる必要があります。
遠隔カメラと無線機で音声による意思疎通も可能ですが、指示が混乱する場合も。
軍用犬とより良い意思疎通を行うための貴重なツールを提供するのが目的だそうです。
日本人の発想なら、小型ロボットで代用してしまおうとしますが、
今あるものを何とかするというのはやはりすごいと思います。
犬が装着を嫌がったり、指示を理解できなかったり、課題はあるでしょうが
アイデアとしては充分良いですし、実用化も早そうです。
何だか、トヨタが無理に電気自動車を開発を急がずに、ハイブリッドカーの
「プリウス」を送り出した時のような感じがしました。
でも、こういうのには動物愛護協会は何も言わないのでしょうかね?
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