「四月は君の嘘」が好きだと言っていたら、
友人が、「3月のライオン」を見ろと、
いつも、アニメーションを勧めてくれる友人が言っていたので、
例によってまとめて見ました。
中学生からプロ棋士になった少年の話ですが、
将棋界の話も棋士の性格や気苦労、お世話になった家族との関わりも
その家族の次女がいじめを受けた問題とか、両親の問題とか、
全てが人間関係を主体にしたドラマで、大きな伏線は無いものの
一つ一つの話が詩的に展開されているのです。
棋士の生活や性格はコメディタッチの部分が多く、
学校での生活はシリアスなシーンをメインにしています。
「四月は君の嘘」からのこのアニメーションと友人がいうのは、
なんか分かります。天才と呼ばれた主人公は実は"努力の人"だったり、
"水"がいろいろなポイントで重要な役割を果たしたり、
共通点が多く感じました。
でも、「四月は君の嘘」は野球で言えば本格派直球投手が
速球のみで9回まで来て、最後に初めてフォークを投げた感じがしたのですが、
「3月のライオン」は1回1回シンカーやスライダーなど
微妙な変化球をを織り交ぜ、速球で締める感覚です。
第二部最終回の主人公の義理の母親役の"語り"が光ります。
島本須美さんだったのですね。
流行っていた時期に勢いに絆されて見るより、
その時々の出来事を冷静に見ることができるので、
少し時間を置いて見たのが余計に正解だったのかもしれません。
「名作」と勧められて素直に見られますから。
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