基本的に連邦国家というのは運営が非常に難しく、
大陸の大半を占めるか島国でもない限り、分裂の危機を孕んでいます。
それが、国家間共同体だと尚更です。
EUは国境を無くし、貨幣統一を成し遂げても、連邦国家より弱い結束です。
EUの発足自体はヨーロッパのエネルギー問題を解決するための健全なものでした。
しかし「冷戦」での共産主義国家と言う共通の敵の存在の方が大きくなり、
そして共産主義国の崩壊により骨幹となっていた敵の存在がなくなった途端、
経済的な面が再浮上し、貨幣統一で、国家間の経済格差が明確になり、
民衆の不平が膨れ上がった時に、無謀な移民の受け入れによる治安悪化。
中心の大国に対し小国を衛星国家の様相になり、
地力の残る国家は、独立を望む構造です。
そんな中、産経新聞によると、イギリスの総選挙で保守党が圧勝、
過半数獲得の見通しという報道がありました。
EU離脱の行方を占う定数650人の下院総選挙は昨日投票を締め切りました。
即日開票。BBCの出口調査での結果、早期離脱を訴える
ジョンソン首相の与党・保守党が過半数の議席を獲得する見通しだそうです。
イギリスは、離脱期限である来年1月末にEUから離脱する可能性が高まりました。
保守党は、来年1月末の期限までに離脱するため、EUと合意した
離脱協定案の関連法案審議を12月中に再開するとの公約を掲げているそうです。
元々、イギリスは大陸と違う路線を行く国でした。
栄光ある孤立。
帝政であれば植民地で何とかなったのですが、現在で有効なのは金融くらいでしょうか?
案外日本に近づいてきていると言う話もあるので、
古狸の政治手腕を前面に出してくるかもしれません。
そうなったら、世界の政治地図は、日露戦争直前の
日英同盟の頃の版図になるのかも知れませんね。
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