1905年の本日、9月27日科学史に重要な一石を投じる論文が発表されます。
アルベルト・アインシュタイン博士の、E=mc²の式が記載された特殊相対性理論の第2論文
『物体の慣性はその物体のエネルギーに依存するか?』
が科学雑誌『Annalen der Physik』に掲載される訳です。
これがどういった時代の話かと言うと、日露戦争が終わって間もない時期、
同年1月1日 、 夏目漱石が『ホトトギス』1月号で、処女作『吾輩は猫である』を連載開始、
量産自動車の始祖、フォードのT型フォードの第1号車が製造されるのは3年後1908年9月27日。
日本女性で初めて自動車免許を栃木県の女性が取得するのはなんと12年後の1917年9月27日。
毎年、この日にいつも思うのです。特殊相対性理論の時代から浮いた感、錯誤感。
こんな時代にこんなのをいきなり発表されたのでは、
学者であってもなかなか理解に及ばない気がします。
発表された時は大騒ぎだったんだろうなあ、多分一般大衆は理解もできず、
それが何を意味するのか分からないまま大騒ぎしたんだろうなあ。
その後、1921年に日本を訪問、43日に渡り講演などを行い、
日本人の熱心さに感心している記述や科学と宗教の融合を説いたり、
天ぷら弁当などを楽しんでいる様子が散見されます。
ちょうど40年後の8月彼の理論から導かれた兵器「原子爆弾」が日本に落とされます。
それは相対性理論が、現実の成果になった日、日本訪問の24年後の事でした。
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