かつて世界一、現在も世界有数の性能である日本のスーパーコンピューター「京」ですが、
神戸新聞NEXTによると本日9月30日、本格稼働から7年の歴史を閉じるそうです。
当時の理研の開発実施本部のプロジェクトリーダーで名誉研究員の方によると
時間がたつと普通は故障が増えるが、今も変わらず稼働率が高いことを喜び、
ご苦労さまという気持ち、だと。
民主党政権時代の事実上の計画凍結判定を受けた事業仕分けの際、会場にいて、
その当時、設計がほとんど終わり、約半年後から部品の量産に入ろうとしていた時期で、
今までの苦労は何だったのか、とショックを受けたのだそうです。
計画復活後、東日本大震災でケーブル工場が被災、
流通網が破壊されて部品が集まらなかったりするような事態を乗り越え、完成します。
最も印象に残っているのは、
2011年11月に当初の目標である毎秒1京回の計算速度を達成した時なのだそうです。
限られた時間で、膨大な数の部品が設計ミスや故障もなく正確に動かさなければならない、
それは難しい挑戦で、達成時にやっと重圧が解け、とてもほっとしたのだそうです。
しかし、京がなくなることに寂しさはないと。
後継機の富岳には、防災や医療など、実社会で目に見える成果が上がることを期待
生みの親として、京の最後に立ち会うため、東京から神戸を訪ねるそうです。
やはり科学の発展には新しい機器が必要、と言うのは大切な事ですね。
そのノウハウの積み重ねが富岳につながったと言う点で寂しさはないのかもしれませんね。
そう言った面では科学者や技術者と言うのは強い人々だと思います。
京の停止は一つの礎となるのでしょうね。
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