危機は思わないところからやって来ることが多いです。
雪山登山でテントを張っていた所が崖だったり、
知床半島で川向うが騒がしいなと思ったら熊がケンカしていたり。
今日は意外な危機の影響が記事になっていました。
AP通信によると、ベネズエラの首都カラカス郊外の治安の悪いスラム街での話。
アメリカの制裁を受けた国家で、国が空っぽになる中、
重要な収入源のはずの強盗が今では生計が成り立たないと。
銃や弾は闇市場で多く流通してますが、
多くの強盗は1ドルの銃弾すら買う余裕がないそうです。
平均的なベネズエラ人の月収は6.50ドル、
ハイパーインフレーションで現金の価値が日単位で半分の価値になるほどです。
治安が悪いけど、銃が使えないとなると、強盗するにもリスクを伴うと言う、世も末的展開。
前大統領のチャベス氏から始まる反米政策から始まる制裁による経済崩壊と、
同士と思っていた中華による借金漬けと、石油価格の暴落で追い討ち。
後継のマドロ大統領の独裁化で、各国の救援物資すら届かない状況です。
普通、政治的に支援が集まり、内戦になったりするのですが、
石油の利権を中華が握ったので、誰も興味を示さなくなってしまいました。
で、国が空っぽに。
麻酔どころか、消毒液すら無いので、盲腸の手術すら命懸けです。
強盗するのに弾を買うと赤字になるほど空っぽ。
ここまで来たら、世も末です。
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