この前、訃報の話をした訳ですが、少しずつ歴史の一部が欠けて行くように思えます。
CNN.co.jpによると女性パイロットの草分け的な存在として知られ、
第2次世界大戦で従軍したメリー・エリス氏が死去したのだそうで、
101歳。
第2次大戦に参加した存命の女性パイロットとして残り少ない一人だった。
エリス氏は、1941年にラジオの宣伝を聞いて英空輸補助部隊に入隊。
4年間で航空機およそ1000機に乗って空を飛び回ったそうです。
その中にはスピットファイア400機や、ウェリントン爆撃機47機など
多種に渡ります。 戦後は英イングランド南岸沖のワイト島に居を移し、
50年から70年にかけて地元空港の運営に携わりました。
エリス氏は生前、戦時の数少ない女性パイロットとして活動した経験に触れ、
「大勢の人が近くで私の離陸を見守っていた」と振り返っていた。
インタビューでは、初めてスピットファイアに乗ったときの場面に言及。
パラシュート装着を手伝ってくれた男性から
「以前に何機こういった航空機を操縦したことがあるのか」と聞かれ、
「いえ、これが初めて」と答えたところ、
死にそうなほど仰天していたとの思い出を語っていた。
訃報を受けてツイッターでは、航空業界や歴史家などから追悼の声が相次いだ。
英王立空軍幹部はツイッターで、エリス氏の死を「大きな損失」と悼み、
「RAF100周年のイベントで彼女から、RAFそのものよりも
長く生きてきたと誇らしげに伝えられたことをいつまでも心にとどめていく」
とつづった。
考えてみると、どこの国も空軍の発祥は案外近年で、
第一次大戦前生まれの人は空軍創設以前から生きていることになりますね。
そう考えると感慨深いものがあります。
先日、アメリカが宇宙軍を作ると宣言しましたが、私達も新しい軍種の
目撃者になるのかもしれません、ロボットとかサイバー軍とか言いますが、
空軍、の目撃者になるほどインパクトは無かったでしょうね。
101歳、ご冥福を。
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