基本的に科学はどんどん発達し、天文学は惑星程度なら
実際に現場に探索機を送り込むまでになりました。
AFP通信によると、木星を周回する衛星が新たに12個発見された、と。
今回の発見で、発見された木星の衛星は計79個に。太陽系の惑星の中で最多です。
カーネギー研究所の天文学者によると、新発見の衛星の1つが真の変わり種なのだそうです。
この衛星は直径が約1キロ、極小の天体です。
その他の既知の木星の衛星とは異なり、
この衛星の公転周期は約1年半、他の衛星群の軌道を横切り傾斜した軌道を持ちます。
これら衛星群は木星の自転に逆行公転しているので、正面衝突が起きる可能性も。
不規則衛星の名前は、ローマ神話の神ジュピターのひ孫娘に当たる、
健康と衛生を司る女神の名を取って「Valetudo」と命名するよう提案。
イタリア人天文学者ガリレオ・ガリレイが1610年最初の4個を衛星発見。
今回の研究者は木星の新衛星発見を目指してはおらず、
冥王星より遠くにある惑星を探すために全天を走査観測していたところ、
木星の衛星が望遠鏡の走査経路に偶然入ったのだそうです。
チリのアメリカ国立光学天文台の望遠鏡を用いて2017年に発見。
その後、一連の他の望遠鏡を用いて新衛星群の軌道を確認、
それには1年を要したそうです。
それにしても、そんなところまで見られる望遠鏡があるのですね。
まだまだ天文学では望遠鏡の活躍は続きそうです。
たまには、星を眺めながら、天球儀に照らし合わせてみたいものです。
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