子供の頃、図鑑を見るのが好きで、恐竜や昆虫、宇宙船や自動車に夢を馳せたものです。
地味ながら植物図鑑も楽しくて、
セコイアの木の下のトンネルを自動車がくぐる絵などが印象に残っています。
そんな中でも特徴的な姿だったのがバオバブの木です。
ニューズウィーク日本版によると、
樹齢の高いバオバブの巨木が静かに死んでいっているそうで、
有名なのは南アフリカの「サンランド・バオバブ」と言うアフリカ最大のもの。
樹高約20mで幹の周囲は30m超、樹齢は1000年以上は、世界中から観光客を引き寄せます。
しかし2016年春、サンランドの木に亀裂が発生、2017年11月に完全倒壊。
近年アフリカでバオバブの木が枯死する事例が相次いでいるのだそうで、
最も樹齢の高い13本のうち9本が、最大の6本のうち5本が既に枯死するか、
幹の最も古い部分が崩れてしまっているのだそうです。
調査は比較的近年から行われたため、記録的なものは無く、
痕跡等からも大量枯死の事例を確認するのは非常に難しいのだそうです。
それは、バオバブの木の多くは幹が空洞で枯れるとすぐに朽ちてしまい、
生えていた痕跡すら残らないことが多いからだそうです。
バオバブの木が何らかの病気に感染した形跡もなく、これだけ続くのは不自然。
気候変動による乾燥した気候と気温の上昇が関係があるかもしれないと。
しかし、具体的な証拠は無いのだそうです。
バオバブの木と言えば真っ先に「星の王子様」を思い出す訳ですが、
小さな星には大きすぎて星が壊れる為、見つけ次第引っこ抜く、
とか言っていたような気がします。
バオバブの語源が「どこにでもあるもの」だったのと合わせて
強い木なんだろうなと想像していた訳です。
そんな木が枯死、若い木は大丈夫なのでしょうか?
同時期に生え出した木なら、同時期に寿命を迎えるという事も考えられます。
若いのが頑張ってくれるよう祈ります。
星の王子様に出てきた、星の直径より背の高いバオバブも見てみたいですねえ。
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