いろいろな物事は、視点を変えてみないとなかなか真実に近づかないものです。
バブル期、好調な経済に、破滅的な最後が待ち受けていようとは誰も想像しませんでした。
時事通信によると、アメリカ連邦準備制度理事会は、
アメリカで事業展開する大手銀行の持ち株会社35社を対象に、
配当など資本計画の適切性に関する審査結果を公表しました。
そんな中、ドイツ銀行が内部管理の脆弱さなどを指摘され不合格となり、
ゴールドマン・サックスを含む3社が条件付きの合格だったそうです。
大手行の経営状況を調べるストレステストの第2回。
深刻な景気後退に陥った環境での資本量と、リスク管理などの経営体制の質を審査、
合格すれば計画に沿った配当や自社株買いなどができます。
ドイツ銀は、景気悪化時でも健全性を保つ十分な資本を確保するものの、
収益や損失見通しといったリスク、ITのインフラなど内部体制に
重大な欠陥があると判断されたそうです。
改善策が承認されるまで、親会社への配当が不能になります。
とまあ、小さく載っていたのですが、この記事は先月末掲載。
アメリカと中華が貿易戦争の鞘当てをしていた時期です。
ドイツ銀行の中国債権の多さを見据えて、
貿易戦争による不良債権対策に見えて仕方ありません。
なんにせよ、ドイツ銀行がデフォルトでもしようものなら、
EU圏内どころの騒ぎではありません。
アメリカがそれを見据えていたなら、貿易戦争は本気なのかもしれません。
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