私はよく琵琶湖周辺に行きます、ドライブやアウトドアに向いた土地なので、結構好きです。
特に琵琶湖は駐車場も結構あって、車で回るには良い場所です。
寒い間はあんまり気にならないのですが、
夏場、特に渇水の時に気になるのは水草や藻です。
水面から露出した水草は、腐って異臭を放つのです。
普通の植物なら干からびる所、
水分量が多いから腐ってしまう時間が出来てしまうのでしょうね。
そんな琵琶湖で異常繁茂して問題となっている水草から、
鉄の5倍の強度を持つ新素材「セルロースナノファイバー」を製造することに、
滋賀県工業技術総合センターが成功したそうです。
京都新聞によると、セルロースナノファイバーは植物繊維から製造でき、
滋賀県工業技術総合センターは「厄介もの」の水草に着目。
まずは、かやぶき屋根の減少から琵琶湖のヨシの需要減少に着眼し、
2008年からヨシを使ってセルロースナノファイバーの製造を開始しました。
続き、処分困難な水草にも着眼、2016年より水草からの製造を研究開始。
水草から繊維を取り出す際、薬品処理して不要物を除去、機械で磨り潰します。
液体状になったセルロースナノファイバーは、さまざまな素材に活用が可能で、
プラスチック素材の開発にも。
企業からは、塗料やフィルムなどにも活用の要望があるそうです。
セルロースナノファイバーは京都での研究が盛んで、京都大と京都市産業技術研究所は、
セルロースナノファイバーで強度を高めた樹脂を低コストで生産できる方法を開発。
滋賀県工業技術総合センター、連携しながら研究開発を進めているのだそうです。
セルロースナノファイバーは、原料が乾燥すると製造困難にならますが、
水草は水分を大量に含み、廃棄物なのでコストもかからないので利点が大きいようです。
セルロースナノファイバーは鉄に比べて重さは1/5ですが、強度は5倍以上。
熱でも変形しにくく、補強用繊維として世界的に注目されているそうです。
まあ、厄介者が宝の山になるのであれば最高ではありますね。
一時期、廃材や雑草から圧縮して燃料ペレットを作る話がありましたが、
水分量が問題だった気がします。
繁殖力が強い植物は案外利用が難しいのですが、何なりと見つかるものですねえ。
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