近年、エコロジー関係に関する話はよく聞く訳ですが、
日本の識者とやらがエコロジー先進国であるドイツを見習えと叫んでいる訳ですが、
脱原発を標榜し、原発大国のフランスから電力を買い、火力発電に褐炭を使用して
世界に向かい制限しろと言っていた、温暖化ガスを自らばら撒いているという状況です。
そんな中、低品質な石炭の一種「褐炭」を火力発電所での使用に耐えうる
良質な燃料に加工する技術が開発されたそうで。
石炭は近年、価格の乱高下が激しく、褐炭を活用できれば、安定供給と
大幅なコスト削減につながると期待されてきました。
褐炭は水分量が多く、エネルギー効率が悪い割に、乾燥すると自然発火しやすく、
長距離輸送に向かず売り物になりにくいので、オーストラリアなどの産炭地では
ほとんど捨てられているのが現状なのだそうで。
褐炭は世界の全石炭資源の3分の1を占め、地表に近い層が多く採掘しやすいため、
その活用が長年の課題でした。
新日鉄住金エンジニアリングなどは10年以上前から研究を開始。
独自の乾燥技術で水分量60%のオーストラリア産褐炭を10%に落とし、
空気を遮断しながら高温で熱して揮発性成分を除去、自然発火を防ぐ事に成功。
品質は火力発電所で使用している石炭と同等。加工プラントの建設は1年から2年で可能。
なのだそうで、九電はオーストラリアでのプラント建設候補地の調査に着手。
初期経費のほか、3カ所の石炭火力発電所までの輸送費などを算出し、
採算性を見極めるのだそうです。
良質の石炭は減少の一途、褐炭使用は石炭の可能性を広げます。
褐炭は直接燃焼すると、大量の二酸化炭素を発する訳ですが、
ドイツで採れるのはほとんど褐炭なのだそうで、しかも、直接燃やしているようです。
日本みたいに天然ガスを使えばいいのに、コストのみでこんな事になっているようですが、
温暖化ガス協定はEU全体で乗り切る腹積もりのようです。
これは何だか全くエコロジーになっていない気がします。
炭酸ガスと原子力。
元々工業規模から日本の方がはるかに大きいのに、
炭酸ガス排出量はEUとほぼ変わらず、厳しい規制を日本が受けている訳です。
先日のニュースでは、エコロジーの最先鋒の太陽電池のリサイクルが難しく、
環境に全く優しくない事も発覚。
既存技術の熟成で乗り切ってきた日本も、民主党政権時代の無謀な太陽電池推進で、
太陽電池が普及したために我が国でも問題になりつつあります。
今回の技術は、従来の高性能火力発電所を持続させる力になると思います。
上質の石炭は、公害も炭酸ガスも最小限の排出で済みますから。
既存設備を使ったエコロジーですね!
ログインしてコメントを確認・投稿する