本日は日中気温が上がらなかった訳ですが、動物は冬眠中というやつも存在します。
中でも爬虫類は、冬場はほぼ行動不能で、登山の時もこういった危険な生物が
少ないので、冬山は好きでした。とかく毒をもつ生物は厄介で、蛇は代表格です。
AFP通信の記事によると、ロンドン在住の爬虫類愛好家で
ミュージシャンのスティーブ・ラドウィン氏は、
30年以上ヘビの毒を自分に注射し続けているのだそうで。
死にかけた事もあるそうで、自ら「正気の沙汰ではない」と。
しかし、ヘビ毒に対する生体内反応を観察して
新たな解毒剤を開発する研究が進んでいるそうで、
しかも氏は免疫系が強化され、
この15年間は一度も風邪を引いたことがないそうです。
注射する毒の量が多すぎて
ロンドン市内の病院の集中治療室に3日間入院した事も。
氏が持つ抗体を利用しての抗毒血清の開発は、
各種ヘビ毒を自ら注射したドナーから作られた
ヒト由来の抗毒素第一号となのだそうです。
これまでの血清は動物を使ったため、数十万円から数百万円と高価でしたが、
開発中の解毒剤は約1万円程度で提供できる可能性があるそうです。
世界保健機関によると、世界では毎年約540万人がヘビにかまれ、
8万1千〜13万8千人が亡くなっていて、
犠牲者を削減できたらと考えているそうです。
奇特な習慣ですが、軍隊では毒ガスを薄めたものを浴びせて
耐性をつける訓練があったりする訳で、
行動はともかく、理にかなった話ではある訳です。
近頃の科学者は何でも無駄にはしない感じですね。
そういえば、白戸三平の漫画にも薄めた毒を飲んで
耐性をつける忍者の話があったなあ。
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