京都新聞によると、京都府福知山市夜久野町畑の今里地区に群生し、
住民が紙幣の原料として出荷しているミツマタが注目されているそうで。
シカが食べないとされる事から獣害防止や、墨をつくる研究が始まったとの事。
府の「地域産業資源」にも認定されました。
住民は過疎が進む地域の活性化につながると期待しています。
夜久野町には明治時代から和紙原料のミツマタの栽培記録があり、
今里地区では約100ヘクタールに自生しています。
地元では「みつまた特産研究会」をつくり、
昨年紙幣の原料として原木約3トンを岡山県真庭市の加工業者に出荷。
今年は大雪で出荷ができなかったものの、
休耕田でミツマタの試験栽培を3月から開始。
福井県越前市の越前和紙の組合からも和紙原料の皮の出荷要望があるようです。
また、京都府立大は、シカが避ける事から、シカが嫌がる成分があると推測
抽出して紙やロープに染み込ませることで獣害防止に活用できないか検討を開始。
綾部市の黒谷和紙の原料コウゾを使って開発した墨づくりを
ミツマタでも応用できないか、研究を進めているようです。
「地域産業資源」に認定されたことで、新商品の開発に国からの支援が得られる可能性も。
今後の展開を促進した行くみたいです。
コウゾも紙幣で使われていた原料だったので、ミツマタでもいろいろ応用が利きそうです。
ヨーロッパの1970年代以前の紙は、50年位しか保管ができないけれど、
和紙は100年単位でもつとされています。材料としての強靭さも大きく上回り、
建材としての役目も担ってきました。用途の広がりや、種類の拡充などにより
大きく展開できる可能性がありますね。
私は番傘を愛用していますが、紙に雨粒が当たる音はなかなか素敵です。
入梅なれば、それを持って蛍でも見に行こうかと思います。
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