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2017年05月30日12:46

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メッセージ(映画の話)

ニューズウィークに

エイリアンとの対話を描く映画『メッセージ』は、

美しく複雑な傑作という記事がありました。

<音と映像の「彫刻家」ドゥニ・ビルヌーブが、

未知の存在との遭遇を卓越した手腕でみせる>

ドゥニ・ビルヌーブ監督の『メッセージ』は、最高に壮大な――そして最高に悲しく、複雑な――宇宙映画だ。

クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』で五感を揺さぶられる経験を楽しめた観客は、

この映画で再び脳ミソをかき回される経験を堪能できるだろう。

と。

先日、偶然この映画の動画を見た訳ですが、

ストーリーを簡単に言うと、

アメリカ、ロシア、日本、中国、パキスタンなど、地球上の12カ所に宇宙船が飛来。

全世界に緊張が走る中、各国は異星人の目的は何かを探ろうとします。

アメリカの言語学者のルイーズは宇宙船の事件により、

大学の授業どころではなくなり、テレビを見ている時、陸軍大佐が訪ね、協力を求めます。

ルイーズは、同様の立場の学者と共にヘリコプターで同乗し、

宇宙船1機が着陸中のモンタナ州の草原へ。

彼女はいくつかの予報接種を受け、防護服を着込むと、いきなりの調査参加。

霧の中に七本足の異星人が登場

(ヘプタポッドと言うからばらしてもいいでしょう。)、

彼らが出す奇妙な音声と共に、

空中に広がる墨状の物質が作る図形を文字と気づき解読にかかります。

文章の形態が最初と最後から同時にスタートし、

全体を瞬時に形成するという言語構成から、

この異星人は時間の概念が無く物事の始まりと終わりを同時に理解し、

未来をも理解する生物だと知るのです。

主人公はその後その概念を受け入れる事になるのですが、

いろいろな葛藤や未知の未来のイメージで心理的な動揺を受ける訳ですが、

理解し橋渡しになるのです。


記事は主人公の心理的動揺を心的外傷後ストレス障害、いわゆるPTSDとし、

異星人がPTSDをもたらす可能性を描いた作品はおそらく初めて。といいます。

基本的に心的外傷後ストレス障害が広まったのは最近ですから、

そういう言葉ではなければ、パニック映画の類には事例がいくらでもあると思うのですが。

記事はこの映画をアダムスのファンにとっては満足できる作品と言います。

主人公は異星人に対する軍の姿勢の根底に「敵か味方か」という二項対立思考を指摘。

「人の世界認識は、使用している言語によって決まる」という学説を基に、

異星人がそうした対立の発想を持っていないらしいと気付き。

異なる銀河間の友情を妨げる最大の障害は、言葉の違いなのかもしれない。

原作のテッド・チャンの短編SF「あなたの人生の物語」のメッセージもここにある。

と。

映画の後半、中国が実力行使に出る姿勢を取り、

アメリカ軍と異星人の間に小競り合いが発生。

そんな中、主人公は異星人が平和的な目的でやって来たことを証明するため時間を要求。

更にここで記事は、いささか型にはまり過ぎのストーリーと言いながら、

『メッセージ』は、制作陣が思っているほど哲学的な映画とは言えない。

しかし、映画館に足を運ぶ価値は十分にある。

音と映像の「彫刻家」として、ビルヌーブの手腕は卓越している。

観客は音と映像の世界にのみ込まれ、その余韻は映画を見終わった後も長く残る。

この映画は雄大で、荘厳で、不気味で、ある意味で信じ難く、時には理解し難い。

もし本当にエイリアンがやって来れば、私たちはまさにそのような感覚を味わうのだろう。


とまあ結局べた褒めな訳ですが、

基本的な構成は「インデペンデンス・デイ」の登場様式と、

「未知との遭遇」の意志疎通への道のり。

そこに、「スローターハウス5」の時間概念を織り込んでお金をかけた感じです。


異星人の言語の構成と、その思考特性の関連性、それに至る言語解読のプロセス。 

軍人や学者のウィットとも皮肉とも取り辛い言葉の応酬。 

全てがストーリーが直線的である事を隠そうとしているとしか思えなかったです。

時間の概念を下手にいじると、パラドックス的理論破綻が発生します。

この映画の中の時間だけなら、その理論は破綻しませんが、

そこから後、この登場人物達の人生をちゃんと考えて物語を作っているのか疑問です。

多分、原作に起因する課題だと思いますが、

タイムパラドックスを理解する存在=不確定要素の消滅、なのです。

長々書いて来ましたが、結論から言うと、

過去未来を知っている異星人なら、地球の言葉を、文字を理解しているのでは?

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