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2017年05月26日20:41

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6cm

産経新聞の記事によると、日本版の衛星利用測位システム(GPS)のための

準天頂衛星「みちびき」2号機が6月1日に打ち上げられます。

地上の位置を高精度に測定する日本独自の衛星で、

来年度から計4基で本格的な運用を始めます。

車の自動運転などへの応用で社会に大きな変革をもたらす事を期待されています。

GPSはカーナビゲーションやスマートフォンなどで広く利用されている測位衛星、

みちびきはその日本版、発射した電波を地上で受信、

到達時間から距離を算出して位置を測定します。

位置特定には3基が必要で、時刻合わせの1基を含め計4基が基本構成です。

種子島宇宙センターからH2Aロケットで順次打ち上げ、

1号機は2010年から運用中で3、4号機も年内に打ち上げる予定です。

アメリカが1970年代に開発したGPSは世界中で利用されていますが、元々は軍事用。

アメリカが国際紛争などを理由に利用を制限すると、各国に重大な影響が及びます。

このため各先進国が独自衛星の整備を進めていて、

日本もアメリカから脱却するため2011年にみちびきの本格導入を決定。

GPS衛星は現在約30基、日本上空から離れているときは、

電波は真上から届かず高層ビル街の谷間や山間部では電波が遮られ、

位置情報の精度低下や測定不能に陥ります。

みちびきは、日本の真上付近で飛行時間が長くなる準天頂軌道という軌道を採用。

静止軌道を傾けたような楕円軌道で、地球を衛星が8の字を描くように動きます。

高度は日本上空で3万9千キロと最も高く、長時間飛行を可能に。

日本付近の飛行時間は1基だと1日約8時間、3基以上で24時間態勢でカバーできます。

位置精度はGPSだけだと10メートル、みちびき1基を併用すると数メートル。

来年4月に4基体制が始まると1メートルになり、

地上の電子基準点を使い衛星の計測誤差を補正で6センチに向上。

2023年度には7基体制、GPSを併用しなくても6センチを実現する計画です。

みちびきは情報技術分野などに革新をもたらし、

さまざまなビジネスや防災に役立つと期待。

無人化や省力化といった次世代サービス創出の切り札にする方針だそうです。



6cmの誤差となると、無人運転とかでも実用的な精度です。

なんだか両手両足にGPS装置をつければダンスのレッスンまでできそうですね。

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