時事通信によると、ノルウェー政府は、トナカイの脳を破壊する疾患を根絶するための措置として、
野生のトナカイ約2000頭の群れの殺処分を許可したそうです。
ノルウェーで、欧州で初のこの疾患の感染例がこれまでに数件検出されていました。
狂牛病に類似したこの慢性消耗性疾患は、すでに北米に存在、
シカの脳をスポンジ状に変性させ、体重減少や死を引き起こします。
慢性消耗性疾患はシカやトナカイの間で伝染するが、動物から人間への感染は未確認。
2016年に欧州で初めてノルウェーで検出、
トナカイが単一の群れの中で感染した事例3件と、
ヘラジカの感染例2件が確認されているそうです。
ヘラジカの場合、群れで生活しないため、懸念は小さいようです。
動物の健康問題を監視するノルウェー食品安全局は、
慢性消耗性疾患の拡散を防ぐため、感染した群れの殺処分の必要性を訴えました。
この群れは、南西部のノールフィエラ山岳地帯に生息、トナカイ2000〜2200頭で構成。
ノルウェー農業・食料省の書簡は、
現在持つ知識と、専門家らの全員一致の勧告に基づき、群れの殺処分を許可すると。
ノルウェーのトナカイ総個体数の約6%に当たる数のこの群れは、
2018年5月までに全頭が殺処分されるそうです。
現在、大量殺処分のためにトナカイを集める事や狩猟の拡大などが検討中です。
鳥インフルエンザの時とかにも思うのですが、
一回発生するとひどいものです。
6%。
日本の人口とかで換算すると、大阪がまるごと安楽死させられる計算ですね。
慢性消耗性疾患に罹患して
「生き残る可能性」
は入り込む余地もない訳で、なかなか悲しい話です。
サンタクロースを引っ張ったトナカイなら全力で治療されるのですかね?
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