AFP通信の記事によると、アフリカ中部ザンビアのエドガー・ルング大統領は、
自国通貨の急落を「癒やす」ことを願って神に祈りをささげたそうで、
ルング大統領は前もって18日を「不況脱却のため全国民が祈る日」と定めており、
全土でバーが休業し、サッカー国内リーグの試合も全て中止されたとの事。
ザンビアの通貨クワチャは今年に入り、対ドルで45%も下落。
輸出の大半を占める銅の価格が下がったのが主な要因ですが、
下落率は経済通信社ブルームバーグが動きを追う155通貨の中でも最悪です。
事態を打開しようと、ルング大統領は前月、国を挙げて神に祈りを捧げる様命令。
ルング大統領は18日に集まった約5000人の国民を前に
「神はわれわれの嘆きを聞き、われわれの罪をゆるしてくださる。
そして必ず、この国を深刻な社会・経済危機から救ってくださる」と語り、
さらに「優れたアイデア」を持つ者は名乗り出て政府を支援するよう呼び掛けました。
この日に予定されていたサッカーの試合はすべて延期され、
バーは午後6時までの閉店を命じられました。
経済危機に対処せず「祈りの日」でごまかそうとしていると、ルング大統領を批判する声もあり、
これに対し、アフリカ聖書福音協会の司教は18日の集会で
「聖書には、金と銀は神に属すると記されている。
わたしたちが祈れば、神はわが国の経済を立て直してくださる」と反論した。
近来まれに見る壮大な「神頼み」ですね。
聖書にそんな事書かれていたかな?などと疑問を持ちつつ、
資源に頼る国家運営の危険性が如実に現れています。
石油のロシアやベネズエラ、レアアースの中華などがいい例です。
そして、その土地に対する宗教の適性が加わって、
こんな結果になったのだと思います。
雨乞いだってこんな規模では無かったと思います。
一番危険なのは、国家的な待ちの体制であるという事です。
祈りだけでは何も生まれてこない事を理解せねばなりません。
間違った施策はダメでしょうが、何もせず、
座して死を待つ形が形成されている様に見えます。
今、ザンビアに必要なものは未来を見る目だと思うのです。
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