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2015年10月17日09:45

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ネズミ

ナショナル ジオグラフィックの記事によると、少し前に実用を目指していた、

火薬をかぎ分けるネズミが、地雷除去に活躍しているとの事。

カンボジアの至る所にバラまかれた200万個近い地雷を、アフリカオニネズミに探知させます。

アフリカオニネズミは、中央アフリカに生息するネズミで、目は悪いが、嗅覚は鋭いのです。

TNT火薬をかぎ分けて、地中に埋もれている地雷を探すには適材です。

紛争から数十年経っても地雷や不発弾が残る地域が多く、

怪我や落命する人は、毎年、数千人です。

埋もれた爆発物の探知は、困難で危険を伴います。

人間が金属探知機で探すのは、命の危険があるだけでなく、時間がかかり、

探知機に反応が出るたびに作業を中断して確認が必要。

訓練を受けた犬も、費用が大きく、輸送も大変です。

ネズミは体重が軽いので、地雷を踏んでも爆発せず、

鋭敏な嗅覚で爆発物をすばやく見つけ出せる様です。

1匹のネズミは20分で200平方メートルを探査できますが、

同じ広さを人間がやると4日かかるそうです。

タンザニア、モザンビーク、アンゴラ、ごく最近になってカンボジアで、

1万3200個の地雷を除去したそうです。

地雷をかぎ分けられるネズミを訓練するには9カ月、かかるそうで、

訓練を受けたネズミは、地雷を探知すると、

止まってTNT火薬のにおいのする地点を引っかくようになります。

そこに、人間が印をつけ、後で掘る事に。地雷が見つかれば、その場で爆破します。

オニネズミの寿命は約8年しかないので、短い期間で多くのことを習得させねばなりません。


何だか盲導犬と同じ悩みですね。

記事は、残留地雷で耕地利用がままならず、慢性的な食料不足の発生にも言及しています。

地雷除去は人間にとって素晴らしい事だと思います。

しかし、動物達からしたらどうなのでしょうね?

地雷起動重量以下の体重の動物にとってそこは一種の楽園でしょう、

地雷除去で耕作地になればその楽園から追われる事になりますね。

こうしてみると、人間の身勝手が生んだ空白地が動物の生息域となり、

それを、人間が動物を利用して埋めていく。

全く人間の身勝手さだけが浮き彫りになって、動物に申し訳ない感じです。

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