CNNのニュースによると、ブラジルでカーナビアプリの「ウェイズ」を頼りに、
観光地に向かおうとした夫婦が、スラム街にある同名の通りに迷い込み、
妻が殺害される事件が起きたそうです。
今回の事件で、五輪の開催を来年に控えたリオデジャネイロの治安面の不安や、
観光地と隣り合わせに危険地帯が存在する場所でカーナビ使用の危険性が浮上したと。
70歳と69歳の夫婦がカーナビの道案内で、
リオデジャネイロの対岸にある観光地のニテロイを目指したのだそうです。
ところがたどり着いたのは、治安の悪いスラム街のニテロイという名の路地でした。
2人の車には20発もの弾丸が撃ち込まれ、妻が死亡。
夫の運転で車は現場を脱出、夫はかろうじて無事だったそうです。
銃撃の理由は不明ですが、この地域では麻薬密売組織の活動が横行する場所。
今回のナビゲーションはイスラエル企業開発のアプリで、現在はグーグル傘下に。
今回の事件については、
残念ながら、目的地として選択されれば危険な地域への誘導も防止できないと回答。
人口のほぼ5人に1人に当たる約140万人がスラム街に暮らすブラジル。
警察の防犯対策強化も追い付かず、多くの地域は依然麻薬組織の支配下。
また、ニテロイを巡っては2カ月前にも
ブラジルの女優がカーナビの案内でスラム街に迷い込み、銃撃される事件があったそうです。
カーナビの問題というよりは、ブラジルの社会問題と言った方が近い気がしますが、
上記のニテロイという街に関しては明確な区別が必要かも知れません。
既に女優銃撃の前列があるのなら、それはある意味怠慢だったのかも知れません。
地域の危険性を警告する仕組みは、日本のナビゲーションには搭載されたものがあります。
車場荒らし程度のかわいいものですが。
観光地とスラムの危険地域が同名で隣り合わせみたいな、
命がいくらあっても足りいような地域では逆に必需品だと思います。
警告をソフトウェアに織り込む事位、
ナビゲーションの道路の案内計算に比べたら簡単なはずですから。
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