心学「天職」
本来、天が為すべきことを人間が代わって行う、それが天職や天命である。その天職を心得た人間が仕事を行えば、天の力を借りることができ、自分が持つ力より強く、より大きな成果を得られる。
仕事が自分の本意でないと思う人間は、自分の持つ力が減少し、大きな成果を得ることができない。天は人を観ることができ、人の意識によって力の配分を変える。信じられない力だが、古代より天と人間の関係を語り続けている。
これは動植物が天地自然の万法に従って生きていると同じ。動植物は太陽や月の力を借りて、生命力を高め、天行に合わせて生きている。特に植物は太陽の力を得て、花を咲かせ、やがて実を結ばせる。その植物は天の力を借りて、「為すべき天命」を果たしている。
天職は人によって感じることもあれば、気がつかない人もいる。天職を感じた人間は他の人間より幸福である。その分を自分が果たす心構えとして、少しでも分け与える仁徳を持とう。
天職や天命、天行や天性など現代では聞き慣れない言葉になったが、古代より変わらない人間の真理でもある。科学の領域を越した天地自然の道理こそ、成長の源になる。
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