仁学「百福」
百福を求めるならば、まず自分自身が他人に百の福を与えることである。他人の心に福の種を蒔き、育てることである。そうすると、自ずと福の実は自分のところに返って来る。
これは古来言われている「天地自然の道理」である。故事「積善余慶」の通りでもある。自分を含め、他人に善いことをするのは周り回って自分に返って来る法則を古人は知っていたのであろう。逆に現代人がそれを疑い信じない人間が多いかも知れない。
福の種は他人の畑に蒔かれ、芽を出し、花を咲かせ、やがて実を結ぶ。他人はその福を感謝し、福の種が自分に戻って来る。蒔く他人が多ければ多いほど福の数は増える。
自分の畑が十とすれば、十人の心に種を蒔けば百福となり、その百福が更に広がり、千福となり、やがては万福となる。自分だけに満足すれば、いつまで経っても十の種で終わる。
自分自身が裕福になりたいと思うならば、先に他人を裕福にした方が近道である。「自分さえ良ければ」と云う心が裕福の道を遮る。
仁学の基本でもある「天地自然の道理」を修得し、仁徳の心を以って、大いに福の種を蒔こうではないか。
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