心学「噂」
噂を流す人間は他人の欠点や短所を探し出し、それに尾鰭を付けて悪い噂を流し、他人に嫌な思いをさせ、自分だけが良い思いをする。
自分はそれが良いと思い、平気で噂を流すが、噂されている人間より、噂を振り撒いている人間の方に悪評が立つ。他人を傷つけようと思う心が、逆に自分の心を傷つけ、人間的信用を無くし、自らの人格も下げている。
もし、噂を流されている人間がそれを受け取らず、平気で流していれば、その悪の資質はそのまま自分に返って来る。これは天地自然の道理なので、如何なる方法を使っても自分自身に返って来る。
この天地自然の道理を修めた人間は、自分自身を守る為に、他人の噂を流すことはない。もし、自分の心にそのような悪の心が浮いて来たら、自分自身はまだ徳を積んでいないと思えば良い。
その為にも余計なことは口にしない。心に浮かんでも口から外には出さない「仁」を積むことである。
この余計な言葉で自分自身を傷つけ、人格を下げ、信用を無くしている。まずは口にしない修養を励むこと。もし、浮きて来てもすぐに消し去るように、他のことを考える。心の締まりが悪いと口から外に出るので要注意。
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心学者 円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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