心学「感謝」
感謝の心を持つ、感謝の思いを伝えると言うが、その感謝に具体性がなければ、ただの言葉になってしまう。自分の都合が良いことには感謝をするが、自分に不都合な事象には感謝をしない。
しかし、人間、心が強くなるのは、不都合の時である。都合の良い時は別に努力や知恵を働かせることはないが、不都合や厳しい環境には知恵が働き、忍耐力が付く。
自分を強く打たれ強くするのは、試練や辛苦の時である。その試練や辛苦を与えてくれた人間や環境にこそ、心から感謝をすべきではないだろうか。
「この厳しい試練を与えていただき、心から感謝を申し上げます」と言えば、本当の感謝になる。
試練や辛苦に心から感謝を言える人間は心の器が大きい。小さい器の人間は都合の悪いことを跳ね除ける習性を持つ。自分の心を鍛えるのは、まずは自分自身、そして他人や環境から与えられた試練や辛苦である。
心から感謝できるには自分の心を大きくしなければならない。心の器を大きくしてこそ、多くの試練や辛苦を入れ込むことができる。
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心学者 円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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