心学「鑑」
鏡と鑑は双方とも「かがみ」とも読む。この鑑は「手本」や「模範」のこと。人から観られる自分自身が他人の鑑となれば、より高い人生を歩むことができる。
他人より多くの経験を経て、仁徳を積み、人に迷惑を掛けることなく、人を思いやり、慈しみ、愛して、徳を修める。それが他人への良い鑑となる。
人生の大事業や成功など心掛けなくとも、人徳を積み、他人の鑑となる人格ならば素晴らしい人生と言えよう。その為に学問という自分の徳を高める修養がある。本来の学問とは仁の道、道徳を体得することである。
文章を丸暗記などの記憶術ではなく、その学んだ内容を如何に実践して、身に修めることが基本である。
他人の良いところを見出し、学ぶべきことを学び、常に自省の心を以って、自分自身を育てる。他人を非難するような小さい心の器ではなく、学べることは下学であろうと学ぶ大きい心の器を持つ人間でありたい。
また、自分自身の心も他人の鑑になっていることが多い。何気ない言動が他人に善悪の影響を及ぼすこともあるので、自分自身の言動に責任を持つこと。
決して軽はずみな言動や余計な言動をしないように心掛ける。
これが「道理の徳」である。
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円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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