心学「自慢しない」
野に咲く花は綺麗な姿を魅せるが、花は自ら自慢することはない。小鳥の囀りも快いが、小鳥は自ら自慢することはない。天地自然の道理は自ら自慢することをさせず、与えられた命をその動植物なりに全うさせている。
中には地味な色柄の花もあり、うるさいと感じる小鳥の囀りもある。しかし、人間に好かれなくとも拗(す)ねることはなく、与えられた命を全うしている。
綺麗や心地良いは人間の都合であって、動植物はそれぞれの天命で生きている。人間も然り、自分の都合で人を判断し、優劣を付けたり、好き嫌いなど差を付ける。
自分が他人にすることは、他人も自分にしている。自分が嫌いな人は、その人も自分を嫌いなはず。自分が好きでも相手が嫌いと思われていることが分かれば、良い思いはしない。
人はそれぞれ生き方や考え方は異なり、同じ線上にはいない。比べること自体が無駄であり、人徳に欠けることである。
「道理の徳」は全ての人を思いやり、それぞれを重んじて敬い、慈しむこと。人間、自慢せずとも他人はその価値をわかってくれる。
度を越した自慢よりも、素直な自分の相(すがた)が良く、人から好かれ易い。
****************************
心学道場「恕庵」 自慢しない心を修養する
円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
アメブロ「+フォロー」宜しくお願い致します。
https://ameblo.jp/en-jyunan/entry-12441427785.html#_=_
ログインしてコメントを確認・投稿する