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2019年08月01日21:15

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救急車

 頸椎損傷で全身不随になった患者さんと付き合い始めて3年。ようやく階段を昇降出来るようになって来た今日この頃、回復状況を見ていてとても楽しい。そんな患者さんの治療を終え帰宅する途中、もうすぐ家という地点で歩道に蹲る人と支える女性が目に付く。セルボ號を寄せて降りてみる。『どうしました?』どうも高齢男性が転倒している所を目撃し救急車を呼んでいた所だったらしい。男性に話しかけ様子を見る。顔面から転倒したらしく血塗れである。こんな事もあろうかと解体屋に行く度に欧羅巴車を漁って購入しておいた救急セットを出す。満足な消毒設備がある訳でもないのでガーゼで圧迫止血しながら世間話的に話しかけ吐き気等の体調や何処の人か、何の用事で来たのか聞く。意識喪失されても困るので話しかけ続け、情報を得てゆく。昨年の10月から腰痛を患っていて座れないと立ち上がろうとするのでセルボ號に積んであった古タイヤに座らせる。意識もしっかりしている様だし、出血も止まったし、特に吐き気もない様だし問題なさそうだな。救急車が到着したので『転倒による左前額部の裂傷、80代男性、バルーンカテーテル使用、昨年10月より腰痛の既往あり、JCSは1-10-100。』と、伝える。『先生はお近くの開業医ですか?』と、救急隊員。残念だったな、その目の前の白衣着ている奴は通りすがりの唯の鍼灸師だ。
 こうして、後は本職に任せて帰宅したのであった。
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