先生にでも

２０代の頃の話。生徒の進路について保護者と話していた。関西の専門学校へ行きたいというのでなぜかと聞いた。私立（4大）の通信教育が併用できて頑張れば大卒の資格も取れるとのことで、それもいいんじゃないか、と言ったら、

「まあ、先生にでもなれたら」

いや教職の免許はとれるだろうけど、「なめられたもんや」とも、「誰でもなれるっていつの話や？」とも言わなかったが、次のことばが出なかった。大学へストレートに行けないのになれるか？

自分は大学を出てそのまま教師になったが、その時の教員採用試験（社会科）の倍率は30倍である。こう書くとたいしたことなさそうにみえるが、600人受験して合格は20人だった。だからなおさらカチンときたのだ。

しかしその時代の保護者（自分の親世代だが）は、高度経済成長の時期で民間がバリバリと羽振りが良かったから、わざわざ公務員（教員）になるなんて・・というのがあったのだが、それにしてもね。

昔々の話である。

日本国憲法第２章第九条を守ろう！

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