多少の精神異常は当然だろう。

恐らくこの被告もシリアルキラーだと考えられる。昔宮崎勤という死刑囚が居たが、彼も被害者への謝罪は無かったと聞く。
もっとも、本人に自責の念が有ればこんな卑劣で残忍な犯行を繰り返すことはまずあり得ないだろう。それを根拠に「心神喪失(衰弱)」として無罪を主張するのには、その計画性と実行力の高さから当然ながら無理がある。
正直な話、意図的に重犯罪を犯す人間の殆どが常軌を逸した行動を取るが、それはあくまで一般社会のルールや倫理観といったものから“かけ離れている”のであって、直ちに「心神喪失」や「心神衰弱」に結び付けることは無謀な理屈としか思えない。
被告ほどの猟奇的殺人犯だからこその刑の減免理由が「精神異常」なんだろうが、著しいまでの社会的倫理観の欠如もしくは利己的で歪曲した解釈の持ち主＝精神異常者というこじつけでは到底納得できるものではない。
戦争でリアルな殺し合いを何度か経験した人間は、そのうち『殺す』という行為に罪の意識が鈍化するという。殺さねば殺されるという思考も有るわけだが、罪そのものへの解釈をも都合のいいように上書きして、自らの言動を正当化しようとするわけだ。
よって、前置きが長くなってしまったが、被告の場合は極刑をもって罪を償わせることが一番だと考える。それで被害者やご遺族の無念が晴れるわけでは決してないが、今後一人でもこういった犠牲者を増やさないためにも、厳しい判決を下してもらいたい。


■肩まで長髪、落ち着きなく＝白石被告、遺族に謝罪なし
(時事通信社 - 09月30日 21:01)
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