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2019年09月19日16:09

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もし福の神の眼が見えだしたらー現代のギリシャ神話

もうこの現代文明が亡ぶのは歴史の必然としてしかたないとして、問題は滅亡後どの様な条件とプロセスを経て復活出来るのかが私の最近のテーマです。古代ギリシャは文明の勃興と滅亡を3回繰返しています。その間の経緯がギリシャ神話として語り継がれているのです。ギリシャ神話はこの文明の未来を恐ろしいまでに暗示しています。

もし福の神の眼が見えだしたら、(福の神は眼が見えないとされています)
元来福の神プルトスは眼が見えていて品行方正な善人だけに福をもたらしていました。そうしていたら善人ほど金持ちになりましたが、悪人たちは貧乏でさらに性悪となって悪徳社会が生じてしまいました。大神ゼウスはこれを良しとせず福の神プルトスの視力を奪います。福の神プルトスの差配がなくなったので自由競争になり働き者が成功できる世の中になったけどやがて競争が激しくなって新自由主義がはびこり、ずる賢い者が金持ちになり正直な善人がかえって貧乏になる格差社会になってしまいました。そこで人々は医術の神アスクレピオスに頼んで福の神プルトスの眼を直して貰おうとします。ここで福の神プルトスと貧乏神ペニアが大論争をします。
福の神プルトスの公約:格差社会は良くない。金持ちに増税して福祉政策で貧乏人を豊かにする。
貧乏神ペニアの主張:金持ちは心配事とストレスが多くて決して幸福ではない。金持ちが犠牲になって貧乏人から金を収奪するお蔭で正直な貧乏人は幸せになれるのだ。
福の神プルトスは反論に窮して貧乏神ペニアを追い払い眼の治療を強行します。そうしたら取り敢えずパラダイスが期待されるのですが・・貧乏神ペニアの捨て台詞が気になります。
「そんなことしてもいずれ私を呼び戻す事になる」
どうやら大神ゼウスはこの世を格差社会に設計したようです。

この話は2500年前のギリシャに伝わるギリシャ神話です。現代社会とそっくりですね。と言うことはこれから先もギリシャ神話の筋書き通りになるってことでしょう、恐ろしいですね。

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