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2019年12月11日20:11

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キャビアで思い出したが、アラル海のチョウザメは旧ソ連の誤った灌漑政策のためにアラル海は干上がり全滅した。

キャビアといえば旧ソ連が一大産地だったが、その中でもアラル海という琵琶湖の何十倍の面積を誇った世界第四位の面積の湖がほんの数十年前まであった。

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「アラル海で捕れるチョウザメのキャビアがどれほどの利益になろうか。それが社会主義の勝利にどれほど貢献するというのか。それよりも砂漠の地を緑に変え、そこで栽培される綿花がどれだけの利益を生み出すだろう。
なるほど、灌漑によってアラル海は干上がるかもしれない。
しかし社会主義の勝利のためにはアラル海はむしろ美しく死ぬべきである。」


ソ連の科学者の中には将来を予想し反対を唱えた者もいたが、社会主義の勝利のためにはアラル海はむしろ美しく死ぬべきである」と言って退けた。


計画推進の結果、1960年代には年平均 20 cm、1970年代には年平均 60 cm と猛烈なペースで水面が低下し、急激に縮小をはじめた。

湖の縮小でこんな影響も・・・

アラル海は中央アジアの中のオアシス的存在であった。湖の存在により気温・湿度が一定の過ごしやすい環境に保たれ、動植物が多様に存在していた。

かつては大漁であった湖が、たった数十年で人の生きることのできない不毛の荒野に。

出典
アラル海が消えた…20世紀最大と言われる環境破壊

環境破壊

湖が干上がることにより雨は降らなくなり、気温も年較差が激しくなった。

河畔林であるツガイ大森林など周辺の緑が枯れ、風食作用により表層土も失われ、湖ともども砂漠化の進行を加速化している。
アラル海の塩分濃度は、ナトリウム以外の塩基成分であるカルシウムやマグネシウムなどの塩分等が湖底に沈殿し、カルシウムは貝類の貝殻に取り込まれる生態濃縮機能などによって数百年もの間一定の濃度を保っていたが、生態系の破壊によってその絶妙なバランスが機能しなくなった。

砂漠化した大地からは塩分や有害物質を大量に含む砂嵐が頻発するようになり、周辺住民は悪性腫瘍や結核などの呼吸器疾患を患っている。


「近大キャビア」量産へ一歩
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5895315
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