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日記一覧

ミンコフスキのすごいところは、優秀な古楽オーケストラを使って、極めて現代的で新しい音楽を創り上げていることだ。 演奏前、聴衆に向かって少し長いスピーチがあった。『メンデルスゾーン「交響曲第3番《スコットランド》」第4楽章にはジャズの要素がある

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プレトニョフ指揮のシベリウス「フィンランディア」は巨大なスケール。遅めのテンポで堂々と進む。牛田智大(うしだ ともはる)のグリーグ「ピアノ協奏曲」は純粋で美しく、音はみずみずしい。タッチは力強さもあり、表現の幅が大きい。シベリウス組曲《ペレ

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1年後のクルレンツィス&ムジカエテルナの来日を前に、主催三社によるプレイベントが開かれた。チャイコフスキー「悲愴」のCDを聴き、超辛口のレヴューを書いた私は興味津々で参加した。詳しくはベイのコンサート日記に。↓https://ameblo.jp/baybay22/entry

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クァルテット・ベルリン・トウキョウの演奏は溌剌として元気がいい。松本瑠衣子(チェロ)の次々に変わる表情を見ているだけで、彼らが表現しようとする音楽が伝わってくる。一方カルテット・アマービレの演奏は、正確で美しいが、ベートーヴェン後期の精神

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メンデルスゾーン「交響曲第5番《宗教改革》」は明晰な響きで、引き締まった堅固な構造、骨格がしっかりとした名演。ベーレンライター版のスコアを使用したため、第4楽章にフルートのソロから始まる経過句が追加されたが、ここでのフルート白尾彰のソロが実に

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アンサンブル・ヴェーチェル(Ensemble Vechel) 第5回演奏会(2月11日、第一生命ホール) アマチュア・オーケストラ「アンサンブル・ヴェーチェル」のコンサートに行く。結成して、2年とは思えない、まとまりが良いオーケストラだ。全体的に充実した演奏で、

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ニコライ・ルガンスキーをソリストに迎えたチャイコフスキー、ピアノ協奏曲第1番は、第2楽章が素晴らしかった。テミルカーノフと読響が奏でる抒情性とルガンスキーの詩的で高潔な音楽が一致して、極めて格調高い音楽となっていた。 写真:ユーリ・テミルカー

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小川典子をソリストに迎えたメインのヒンデミット《ピアノと管弦楽のための「四つの気質」》は、小川のメリハリのあるピアノが際立ち、エンタテインメント性はない、一見地味なこの作品が実に面白く聴けた。小川は、インターナショナルな舞台で活躍するだけあ

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シュテンツの「英雄」は、古典的造形美と、伸縮自在の即興性が見事に融合した骨太な演奏。シュテンツの頑強な体躯から発散されるオーラに新日本フィルが全力で応えた、本当に充実した「英雄」だった。写真:(c)Molina Visuals詳しくはベイのコンサート日記

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CD評 テオドール・クルレンツィス ムジカエテルナチャイコフスキー:交響曲第6番変ロ長調 作品74「悲愴」 世評の高いクルレンツィスの「悲愴」をじっくり聴いた。どうしてこの演奏が良いのか、私にはまったく理解できなかった。録音レベルが低いのか、意

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小林研一郎の十八番スメタナ「わが祖国」。しかし、その演奏は素晴らしい部分と、そうではないところがあった。その要因のひとつは?写真:(c)Satoru Mitsuta詳しくはベイのコンサート日記に。↓https://ameblo.jp/baybay22/entry-12350001568.html

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ヘンツェ交響曲第7番は名演だった。シュテンツはヘンツェの数多くのオペラを世界初演しており、作曲家に対する共感に満ちている。演奏には、内から湧き上がるエネルギーの充実があり、確信と自身にあふれた指揮ぶりだった。新日本フィルもシュテンツの音楽性

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