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日記一覧

 (6月28日、サントリーホール) 感動の薄いコンサートだった。ファンの方には申し訳ないが、正直な気持ちだ。山田和樹の指揮を聴くのはひさしぶりだが、こういう音楽をつくる指揮者だったのか。5年前、読響との三大交響曲を聴いた時は、「速めのテンポで流

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 (6月25日、武蔵野スイングホール) 2015年エリザベート国際音楽コンクール、ヴァイオリン部門優勝のイム・ジョンによる無伴奏ヴァイオリン・リサイタル。韓国人としては初の優勝だという。武蔵野スイングホールは、定員180人の小ホール。最前列の真ん中、

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 (6月20日、サントリーホール) 全編そっとささやくようなヴァイオリン。五嶋みどりはいつから、こういう弾き方になったのだろうか。昨年10月のヤルヴィN響とのショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番では、確かに弱音の美しさはあったが、同時に強

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(6月18日、サントリーホール ブルーローズ)  全5回のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会の最終回。大友肇がクァルテット・エクセルシオの中心であることを、改めて確認した。彼の音楽性は、他の三人と較べて格段に高い。男性と女性の体力を考慮しても

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(6月18日、オーチャードホール) ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」が、最も小山実稚恵の世界に合っていて、心地よく聴くことができた。ヘンデルの主題が、アポロ的で端正で格調高く、音もみずみずしい。25の変奏曲も、優しく美しい変奏

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(6月15日、サントリーホール ブルーローズ) 全5回のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会4回目。今日わかったこと。チェロの大友肇が演奏の骨格や内容を創造し、他の三人はその方向に向かって演奏しているということ。総体で聴いていると見えないところ

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(6月12日、サントリーホール ブルー・ローズ) 全5回のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会3日日。初日の緊張感や硬さがなくなったのは良かった。歌や情感、開放感、余裕がでてきた。今日は第7番「ラズモフスキー第1番」作品59-1が素晴らしかった。クァ

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(6月9日、三鷹市芸術文化センター 風のホール)最後の曲「大公」の第4楽章のコーダの雄大な演奏を聴きながら、「新しいベートーヴェンを聴かせてもらった」という結論が浮かんできた。昨晩「どこにベートーヴェンはいるのだろう?」と書いたが、深刻なベー

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(6月8日、三鷹市芸術文化センター 風のホール) アンサンブルには全く隙がない。どれだけ練習したらここまで完璧に合わせられるのか。かといって窮屈でもないし、緊張の連続でもない。個々の演奏の余裕はあり、流れはとてもいい。何よりも音が美しい。ピア

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 (6月5日、サントリーホール ブルー・ローズ) 全5回のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会の初日。緊張からくる硬さが出たのかもしれない。全体的に生真面目なベートーヴェン。日本人の良さも欠点も出た演奏。第2番はメイド・イン・ジャパンの製品のよ

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(6月4日、東京文化会館小ホール) ウィーン・フィル初の女性コンサートマスター、アルベナ・ダナイローヴァ、ヴィオラ首席トビアス・リー、フルート首席カール=ハインツ・シュッツに、ピアノの加藤洋之が加わっての室内楽。 首席三人によるベートーヴェン

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 (6月3日、トッパンホール) リゲティのピアノ作品そのものが異次元の音楽であり、トーマス・ヘルも異次元から来たピアニストではないか。普通のピアノの世界とは別の世界にいるような時間だった。正味1時間とちょっとの演奏だったが、集中度が高いので、

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