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日記一覧

 マイスターが本領を発揮した。彼の言いたいこと、やりたいことがようやく理解できた。狂気の「ブラヴォ」が起きた後、指揮台の上で祈るように微動だにしないマイスターの姿は、ブラヴォ主への無言の抗議にも思えた。詳しくはベイのコンサート日記に。↓http

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マルク=アンドレ・アムラン ピアノ・リサイタル (6月25日、武蔵野市民文化会館小ホール)シューマン「幻想曲」は抒情味豊かでスケールの大きな超名演。聴きながら、シューマンがこの曲をリストに献呈したことを思い出した。もしリストが弾いたなら、アム

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トリオ・ワンダラー 二夜連続演奏会 第2夜(6月22日、武蔵野市民文化会館小ホール)トリオ・ワンダラーの真価を知った!シューベルト「ピアノ三重奏曲第2番」は昨晩の「第1番」の三倍くらい素晴らしい内容だった。詳しくはベイのコンサート日記に↓https://

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ヴィオラにヨーロッパで活躍している赤坂智子と、コントラバスの名手池松宏を迎えた、シューベルト「ピアノ五重奏曲イ長調《ます》Op.114 D667」が後半のプログラム。これはとびきり素晴らしい名演だった。前半の不満は雲散霧消、この演奏を聴けただけでも大

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長身で手が大きく指も長い石坂団十郎が余裕を持って弾く、伸びやかでよく歌うチェロがとても良かった。マイスター読響も引き締まった見通しのいい演奏だった。石坂団十郎は今後も注目していきたいチェリストだ。 詳しくはベイのコンサート日記に。https://am

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遅まきながら初めて生演奏を聴いた藤田真央(ふじたまお)。日本の若手男性ピアニストの中で最も音楽性が高いのではないだろうか。弱冠19歳!チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」で、ここまで深く弾いた日本のピアニストを初めて聴いた気がする。若きヴィ

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「音楽の友」7月号が発売されました。40ページから43ページまで、カラー4ページにわたり、別府アルゲリッチ音楽祭東京公演、アルゲリッチ&水戸室内管弦楽団の記事を寄稿しました。お読みいただけたら幸いです。

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ライナー・ホーネック 紀尾井ホール室内管弦楽団 アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ(6月16日、紀尾井ホール)ベートーヴェン「交響曲第6番《田園》」は、第1、第2楽章は音楽が表面的で、鳴っているだけに聞こえた。しかし、第3楽章「田舎の人々の楽しい集

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ピエタリ・インキネン 日本フィル サリーム・アシュカール(ピアノ)(6月15日、サントリーホール)メンデルスゾーン「交響曲第4番《イタリア》」はインキネンらしいと言えば、まさにその通りで、優しくほほを撫でるように柔らかく繊細な響きにまとめあげ、

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ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーが亡くなりました。88(7)歳。読響との名演の数々が忘れられません。特にブルックナー「交響曲第5番」とチャイコフスキー三大バレエ組曲。ご冥福をお祈りいたします。https://lenta.ru/news/2018/06/16/rozhdestvensky/?u

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メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」のムローヴァの音は、一本筋が通っていてたくましい。楽器はストラディヴァリウス「ジュールズ・フォーク」を使用した。艶やかで美しい音ではあるが、情感たっぷりということはなく、どこか近寄りがたい威厳がある。男

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フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮 レ・シエクル 「春の祭典」(6月12日、東京オペラシティコンサートホール)ラヴェル「ラ・ヴァルス」がこの夜最高の出来栄えだった。これほど革新的で、これほどフランス的で、これほど緻密で、これほど色彩感があって、こ

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ルスティオーニの指揮は軽く明るく色彩的。都響からこんなに明るくフレッシュな響きを聴くのは初めてかもしれない。フランチェスカ・デゴをソリストに迎えたヴォルフ=フェラーリのヴァイオリン協奏曲もめったに聴けない曲。矢部達哉が急病のため、急遽、神奈

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 バッティストーニは(CDでも同じだが)、第4楽章終結部で主題が高らかに歌われるクライマックス(331小節目)で、シンバルを思い切り鳴らすという改変を行っているのがユニークだ。ご存知のように、第4楽章でシンバルが鳴らされるのは一回だけ(64小節目)

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このバッハ・カンタータ演奏会は樋口隆一先生が1974年から79年にドイツに留学したさい、バッハの楽譜全集『新バッハ全集』のために校訂した7曲のうちの3曲が選ばれているということから、先生にとって特別なものとなった。詳しくはベイのコンサート日記に。↓

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日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会「コンチェルト×コンチェルト」 リチャード・ストルツマン(クラリネット)(6月2日、オーチャードホール)リチャード・ストルツマンをソリストに迎え、モーツァルトとコープランドのクラリネット協奏曲をメインとし

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アレクサンドラ・スム ヴァイオリン・リサイタル(5月31日、浜離宮朝日ホール)スムを聴くのは日本フィルとのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、都響とのグラズノフ「ヴァイオリン協奏曲」に次いで今回が三度目。やっと彼女の真価が聴けた。特に後半が素晴

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イラン・ヴォルコフ指揮のバーンスタイン「交響曲第2番《不安の時代》」は、すっきりとした見通しの良い演奏。最大音量でも音は混濁しない。絶対音楽的とも言える。その分、この作品に秘められた「不安感」、「閉塞感」はあまり出ない。後半のショスタコーヴ

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小泉和裕 東京都交響楽団 アレクサンドラ・スム(ヴァイオリン) (5月28日、東京文化会館大ホール)ドヴォルザーク「交響曲第7番」はシンフォニックな演奏だった。ドヴォルザーク特有の、素朴さ、懐かしさ、温かさという要素、民族色は希薄だ。その代わ

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アンジェラ・ヒューイット J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」第1巻(5月22日、紀尾井ホール)             ヒューイットの演奏は、様式的には端正で誇張や恣意性、あるいは情感に溺れるということはないが、整って様式的にも完璧な中にも、

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沼尻竜典 神奈川フィル マーラー「交響曲第9番」(5月19日、横浜みなとみらい 大ホール) 第4楽章が素晴らしかった。張りのあるヴァイオリン群の強靭な響き。厚みと重みのあるチェロとコントラバスが充実した響きを創り出す。コーダの「死に絶えるような」

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アレクサンドル・ラザレフ 日本フィル ストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」(日本初演)(5月18日、サントリーホール)語りと音楽によるストラヴィンスキーの新古典主義時代(1934年初演)の50分前後の作品。ラザレフ日本フィルは作品の抒情性をよく表現

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ジョアン・ファレッタ 新日本フィル 山下洋輔(ピアノ) (5月18日、すみだトリフォニーホール)明快な指揮でスケール感もある。女性らしい柔らかな響きは、新日本フィルの持ち味とも相性がいい。写真:ジョアン・ファレッタ(c)Mark Dellas 続きはベイ

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ヤデル・ビニャミーニ 読響 アルベナ・ダナイローヴァ(ヴァイオリン)(5月15日、サントリーホール)旋律をよく歌わせ、音楽からドラマティックな響きを創り出すビニャミーニ。オペラとコンサートの両輪を持つ指揮者として今後も注目していきたい。写真:

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フロリアン・ノアック ピアノ・リサイタル(5月14日、武蔵野市民文化会館小ホール) ピアニストにも様々なタイプ、志向があることをフロリアン・ノアックは1990年ベルギー生まれのフロリアン・ノアックの演奏を聴きながら考えていた。テクニックは申し分な

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アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン) 齋藤友香里(指揮)東京交響楽団世界最高の弦楽四重奏団「アルカント・カルテット」の第1ヴァイオリン奏者、アンティエ・ヴァイトハースが弾くヴァイオリン協奏曲名曲3曲。完璧とはこういうことを言うのか。ヴ

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初めて聴いたヴォンドラチェック。将来が楽しみなピアニストだ。圧倒されるテクニックと強い打鍵だけではなく、繊細な表現から、レガートで美しく旋律を歌わせることができるまで、引き出しが多い。人懐こい笑顔のヴォンドラチェックは親しみを感じさせ応援し

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