東京春祭 スプリング・ガラ・コンサート〜イタリア・オペラの名曲を集めて(ロッシーニ没後150年記念)(3月28日東京文化会館大ホール)今年のガラ・コンサートの歌手陣は今が旬の実力派揃い。歌手は旬のうちに聴くのが一番と、オペラに詳しい友人から聞いた
コンサートのサブタイトルに「世界が認めたふたつの声のハーモニー」とあるように、中村恵理はロイヤル・オペラハウス、バイエルン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場で歌い、藤木大地は昨年ウィーン国立歌劇場にデビューと、二人とも世界の檜舞台で活躍している
新日本フィルハーモニー交響楽団 2018/2019シーズン ラインナップ発表記者会見(3月26日、すみだトリフォニーホール) 上岡敏之が新日本フィルの音楽監督になって3年目を迎えるシーズン。最近新日本フィルの音は変わりつつあると実感している一人として
チャイコフスキー交響曲第6番《悲愴》は、「悲嘆」「絶望」「恐怖」「苦悩」が強調されることが多いが、上岡により《夢の悲愴》《ドリーミング・パセティック》に包まれた。写真:上岡敏之(c)大窪道治詳しくはベイのコンサート日記に。↓https://ameblo.jp/
よくそろった弦楽器。間違いのない金管と木管。正確な打楽器。おそらくCDで再生すれば、迫力のある音が部屋に響き渡るだろう。これがインバルと都響のショスタコーヴィチの特徴なのだ。弱音から強音までのダイナミックの幅はたしかにある。感情移入は少なく、
タン・ドゥンの作品はパフォーマンス的要素も多く、現場で見て聴いて感じないと、すべてを味わえないのではないだろうか。タン・ドゥンは『《大地の協奏曲》をセイジ・オザワに捧げます。あなたのご健康とご健勝を心からお祈りします』とステージから語りかけ
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン ニューヨーク・フィルハーモニック 五嶋 龍(ヴァイオリン)(3月14日、サントリーホール)これほど機能的に磨き抜かれ、完成されたオーケストラを聴くのは、初めてかもしれない。しかし、私は一体何を聴いたのだろうか。パワ
ショパン「ピアノ協奏曲第1番」の細部まで彫琢(ちょうたく)された表現は、小山実稚恵が日々進化し続けていることを実感させた。広上と日本フィルはブラームス「交響曲第4番」第4楽章「パッサカリア」第16変奏のアウフタクトから、大変身した。ものすごい
719名収容の音響の良い小ホールで、バッティストーニ&東京フィルのベートーヴェン、しかも第5番&第7番が聴けるとあって、チケットは早くに完売。期待通り、熱く爆発的な演奏だった。編成は12型、コントラバスは5台。ホールに音が充満する。詳しくはベイの
アラベラ・美歩・シュタインバッハーが弾くメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」は、まるで春の女神が舞い降り、一斉に花が咲き開くように華やかな演奏だった。写真:(c)Peter Rigaud詳しくはベイのコンサート日記に。↓https://ameblo.jp/baybay22/entr
(3月6日、オーチャードホール) 海外からの歌手陣が素晴らしい。キャラクターを知り抜いた表現力と表情が豊かで、装置もなく、踊りもほとんど見られない演奏会形式にもかかわらず、ぐいぐいとドラマに引き寄せられていく。詳しくはベイのコンサート日記に。
「投獄」(ユン・イサン「チェロ協奏曲」)、「魔女狩り」(マクミラン「イザベル・ゴーディの告白」)という重いテーマの曲が続いた後、ブルックナー(スクロヴァチェフスキ編)「弦楽五重奏曲よりアダージョ」が続けて演奏されたが、それは暗闇に一条の光が差
結論から言うと、かなりの腕前を持つピアニストだ。特に、左手のバスの動きが素晴らしい。左手は右手以上に雄弁で、豊かなハーモニーを形成する。しっかりとした土台ができるため、骨格のがっちりとしたスケールの大きな音楽を創ることができる。旋律線を支え