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日記一覧

(3月29日、サントリーホール) 天皇皇后両陛下ご臨席のもと、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第5番「運命」は2005年N響との演奏と基本的には同じ解釈だが、違いは室内オケならではの研ぎ澄まされた鋭い響き、合奏の緻密さと透明感

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(3月26日、よみうり大手町ホール) ピアノを二人で、4手で演奏するピアノ連弾の演奏家として44年にわたり活躍しているザイラーピアノデュオによる8年ぶりという東京でのリサイタルは、改めてこのジャンルの楽しさと奥の深さを教えてくれた。 「ブラームス

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(3月23日、東京芸術劇場コンサートホール) ブルックナーの交響曲は絶対音楽であると聴き手に恂恂と説くように、情感や雰囲気に流されることなく、着実に音楽を積み重ねていく。高関健と東京シティ・フィルのブルックナーはこういう印象だった。第2楽章と終

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(3月16日、サントリーホール) 上岡敏之が新日本フィル次期音楽監督に決まった後の最初のコンサート。期待に胸ふくらませて臨んだが、素晴らしい演奏で最高の船出となった。心からお祝いしたい。 香りが立ちのぼってくるようなシューベルト交響曲第1番冒頭

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(3月12日、ミューザ川崎シンフォニーホール)おだやかな春の日差しの中で聴くような「マタイ受難曲」だった。受難の悲劇的側面は甘い包みにくるまれ、速めのテンポで展開していく。冒頭のイエスが十字架を背負う姿も、第2部イエスの死のあとの天変地異も、歌

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(3月8日、サントリーホール) エリシュカの指揮するチャイコフスキーの交響曲第4番はがっちりとした構造を保ち、ゆったりとしたテンポで堂々と進めて行く。ロシアの指揮者を思わせる質実剛健な演奏で、札響の少しドライで荒削りな音色と相まって、最近のス

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(3月7日、武蔵野市民文化会館小ホール) ロータス・カルテットは1992年結成。日本を出てドイツ、シュトゥットガルトで学び、以後そこを拠点に世界で活躍している。今回のコンサートではメロス弦楽四重奏団の創設者で彼らを指導する一人でもあるペーター・ブ

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(3月5日、東京芸術劇場コンサートホール) 大野和士指揮、東京都交響楽団による武満徹、柴田南雄、池辺晋一郎の作品を集めたコンサート。三者三様、作風の違いが際立つ面白い内容だった。 武満徹「冬」(1971)はティンパニの上におかれた仏具のりん(鈴)

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(3月2日、新国立劇場オペラパレス) コステルニチカが養女イェヌーファの幸福のため、別れた恋人シュテヴァとの間にできた子供を雪と氷の川に沈め、ラツァとの結婚を実現させようとする。イェヌーファとラツァの結婚式の日、子供の死体が見つかりコステルニ

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