アイヴァー・ボルトン指揮 読響 《第九》特別演奏会（12月18日・サントリーホール）

「古楽器奏法による熱い＜第九＞」。ボルトンは熱い指揮者だ。大きな身体からエネルギーがあふれ出る。オーケストラをバランス良くコントロールする点が素晴らしく、特に木管のバランスが良い。すっきりとした響きだが、音は厚みがあり、充実している。弦はチェロとコントラバスの切れと響きの良さ、合奏の一体感が傑出していた。
新国立劇場合唱団は二重フーガでも各声部が明瞭、例年以上に分厚く強力な合唱だった。
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