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2020年01月23日23:59

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大隈重信は何を思うや。

長崎新幹線の佐賀県内の着工方式を巡り、佐賀県側がフル規格ありきはあり得ないと猛反発しているそうです。

まぁ外野からすると、九州新幹線も北陸新幹線も一時はスーパー特急方式が本決まりになりかけながらフル規格に修正されてそれで一定の成果を得ているのに、何故そこまで反発するかという気はしますね。
確かに佐賀県内は干拓地帯を通る関係から工費が高く付く欠点はありますが、県内を通過する列車の行き先として、福岡止まりか少なくとも新大阪まで行けるかでは経済効果は段違いです。

この話題を読むについて思い出されるのは、明治初期に日本の鉄道導入に携わった大隈重信の述懐ですね。この人は、当初狭軌の1067mm軌間を採用する決定を下しながら、後にあれは間違いだったとして悔いたそうです。
個人的には日本の鉄道草創期に官営鉄道のゲージに1067mmを選んだ事は間違いではないと思うのですが、この軌間が高速化に不利な事もまた疑い無いと思いますし、極論、整備新幹線計画はこの時の大隈重信の決定を修正する作業です。

然るに、大隈重信の郷里であり……かつぶっちゃけ大隈重信に匹敵するほどのビッグネームをろくに輩出していない佐賀の首長が、大隈重信が悔いた決定の修正に対して青筋立てて反対を表明しているのは、何の因果なのかとすら思えます。
後年、標準軌で福岡の天神から大牟田まで敷設された現在の西鉄の大牟田線も、綺麗に佐賀県内を避けている事が折に触れて話題になります。
何かしら理由があるのは確かでしょうが、生前に逃して切望した標準軌が没後ことごとく郷里を避けて通り、あまつさえ現時点の首長が積極的にノーを突きつけるに至っては、あの世の大隈重信の胸中やいかにと思わされますね。

https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5945695
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