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2015年11月14日02:59

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往線、復線。

函館市電の五稜郭公園前電停が移設改良工事を完了し、明後日の16日から使用を開始するそうです。
五稜郭公園前はその名の通り函館市電の中では一番五稜郭公園に近く、周辺地域の中では拠点といえる電停なのでリニューアルの優先度も高いのでしょう。画像を見ると立派な上屋が整備されており本格的です。

函館市電、五稜郭公園前電停の改築工事が完了 - ホーム拡幅で利便性が向上
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=3711851

>車いすやベビーカー利用者、障害のある人や高齢者の利便性・安全性向上を図るため、鉄道のホームに相当する安全地帯(乗降場)をバリアフリー化するとともに、幅を従来より0.4〜0.7m広げ、両方向とも1.7mに拡大。長さも従来より2割以上延長され、往線36.1m、復線37.1mとなる。

往線、復線という単語は新鮮な響きです。意味は分かりやすく、上り下りを設定しにくい路面電車の方向の分類なのですが他ではあまり聞かない気がします。
この改築では電停のホーム拡幅と延長を行っており、スペースに限りのある道路上でそれをやるのには相応の工夫が要ります。ここの場合、具体的には電停を交差点から遠ざけることで場所を確保した模様です。

>従来の五稜郭公園前電停の安全地帯は両方向ともに交差点のすくそばにある対面式だったが、改築後は函館駅前方面行ホームのみ約50m湯の川方向に移る。安全地帯の拡幅・延長に合わせ、上屋と防風板も「海風を受ける船の帆」を白い鉄板で表現したデザインにリニューアル。2015年度のグッドデザイン賞に選ばれた同市電の函館駅前電停と同様の外観となる。

函館の観光情報サイトに図面入りの記事がありました。この件は文章で読むより図面を見る方が把握しやすいですね。

http://www.hakobura.jp/news03/2015/08/9.html

ご覧の通りで特に函館駅方面行きの乗り場は交差点から一区画分遠くなります。現在の函館駅方面乗り場が交差点手前に掛かっていることを考えると、この移設は単に市電の利便性を上げるだけでなく車道側の右折車線の確保という側面もあるのでしょう。
ひょっとしたら右折車線の確保の方が優先課題だった可能性もあり、それを考慮すると新しい電停の使い勝手が交差点を離れるデメリットを充分に相殺しているかどうかは注目される部分ですね。

それにしても函館駅前の電停が今年度のグッドデザイン賞に選ばれていたとは。この電停は改築前の飾り気のない姿しか知りません。

フォト

そもそも函館市交通局から函館市企業局交通部に改組されて以来ご無沙汰ですし、早いうちにまた変化を確かめに行ってみたいですね。
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