昨日に引き続きマーラー連荘、本日は第1番巨人とモーツァルトのピアノ協奏曲第24番
指揮はマーク・ウィグルスワース氏といういかにもアングロサクソン系の名前、事実英国の
方で、2010年東響初登場以来5度目の客演ということですが、多分ワタシは初めて
紛らわしいことに今年9月にもウィグルスワース氏指揮による演奏会があるようですが、
同姓というだけで縁戚関係にはないらしい（こんな珍しい苗字なのに）
主にオペラの世界で活躍されているそうで、大局的にまとめ上げるのが上手そうな感じです
まずはやはり英国のマーティン・ジェイムズ・バートレット氏という若手をソリストのモーツァルト
オケの定期でモーツァルトのコンチェルトは珍しいと思いましたが、第24番のハ短調ということ
で、同じ調性のベートーヴェンの3番との対比を考えていたら、どうも以前もこんなこと考えて
いたよな、と思い至り、果たして昨年4月に上岡さんの指揮する新日フィルで聴いておりました
あぶないあぶない、同じことを書くところだった
で、その対比で書くと本日はあまり作為を感じさせない、モーツァルトが書いた通りを演奏すれ
ば充分そのデモーニッシュなところが伝わるという演奏でした（指揮もソロも）
上岡さんがやり過ぎだと言ってるように聞こえますか？（実はその通り）
ソリストはまだ22歳ということで、登場すると一人だけお辞儀をしてしまうというステージマナー
身体はでかいけれど、ナイーヴといったところでしょうか、あまりこねくり回さず平明な演奏
アンコールはバッハらしいけれど曲名がわからない、聞いたことが無いというともしかして
それなりに有名な曲だとヤバい、後で発表されたのを見るとパルティータ2番よりカプリッチオ
これまたあぶない、ヴァイセンベルクのCDを持っていました
だけど何年に１遍位しか聞かないから曲名を当てられるはずないよね（と言い訳）
休憩時間にドリンクコーナーに行くと、思った通り同じ定期会員のハイドン�兇気鵑�ブログ用の
写真撮影中でした（肖像権の問題があるので後ろ姿のみ）
久しぶりにお会いするので、今聴いたばかりの演奏についてなど語り合いました
これで少々評論家モードに入ってしまい、休憩後の巨人はそういう観点で聴いてしまう
そのためか、また公演パンフの解説で「4度の下降音型が全曲を通じてのテーマとなり」と
いうのに捕らわれて、どうも分析的に聴いてしまいました
昨日の第3番で「マーラーはオーケストラで作曲した」と書きましたが、この巨人も実際に
演奏しながら何度も改訂を加えたようで、演奏上の効果を狙って書かれたところが耳について
しまいます、それは先ほどのモーツァルトの延長で、書かれたままに演奏するという本日の
指揮が裏目に出た感じで、もうひとつ燃え上がるものが感じられない気がしました
それは曲によるものばかりではない、3年前のフルシャ氏指揮の都響のときには青春の
哀感というものを感じていたので、もしかしたら本日のワタシの聴き方の問題でしょうかね
この交響曲に引用された「さすらう若人の歌」はワタシ自身まさしく青春まっただ中で歌った
ものなので、シンパシーを感じて当然なものなのですが
もっと虚心坦懐に（巨人坦懐かな？）聴くべきでした
終楽章ではホルンが立ち上がり（マーラーの指定による）、いやが上にも盛り上げていて
聴衆は熱狂していたのですがね
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