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2019年09月20日23:05

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ショパンを巡る旅 Vol.8@さくらプラザホール

若林顕さんプロデュースによるショパン全曲演奏会も後半の最初となりました
本日のお題は「ヴァルデモッサのカルトゥハ修道院からの便り」、浅学菲才の(異論のある
方もおられるかもしれませんが…いないか)ワタシはこの土地建物について何も知らない
Googleで調べますと地中海マジョルカ島にあるらしい、ということはショパンがジョルジュ・
サンドと静養した地ですね(それくらいは知っています)
ここで前奏曲集作品28が書かれた(それも知っています)、ということで本日のメインは
それです

まずはポロネーズ1番と2番、それからマズルカから番号は後ですが書かれたのは初期の
頃という4曲、いずれもあまりステージに乗る作品ではないけれど全曲演奏会ですから
それから生前出版された最後のノクターンはいいとして、続くマズルカはチラシでは「第50番
エミール・カイヤールに捧ぐ」となっておりました
これもGoogleで調べたら、そもそもカイヤールではなくガイヤールでした(ミスプリですね)
しかもYouTubeにはステファンカによるものとフランソワによるものがあって、前者が42番
後者は50番となっていて、しかも違う曲です

本日の公演パンフでは「42番エミール・ガイヤール」となっておりました
どうもマズルカに関しては編集者によって異なった順番となっているようで、遺作の2曲を
先に持ってきた場合は42番となり、作品67と作品68を先に持ってきた場合は50番になる
らしく、さらに混乱するのは遺作の2曲の順番も版によって入れ替わることもある
フランソワのものはもう一方の遺作「ノートゥル・タン」ではないかと思われます

などと、浅学菲才のワタシもちょっとは知識が増えました
因みにエミール・ガイヤールはショパンの友人にしてピアノの弟子でもあった銀行家です

続く演奏会用アレグロはワタシも譜面は持っていて、ちょびっとだけ齧ったことがありますが
実演を聴くのは初めてであります
若林さんの解説によるとピアノ協奏曲第3番のスケッチとして書かれたものを独奏用として
発表したらしく、オーケストラ部分とピアノ独奏部分を一人で弾くように仕上げてあるので
非常に難しいらしい、確かに聴いていて大変そうです(こんなもの齧るのが間違い)

さて、マジョルカ島からの便りである前奏曲集、これはバラで弾かれることはなく、全24曲で
あたかも一つの作品であるがごとき大作であります(演奏時間41分でした)
これもCDでは聴くことがあるけれど、実演は久しぶりです
改めて聴くと内省的、詩的な曲もあるけれど、パッショネートでアグレッシヴなものもあると
いうことを感じます

静養に来たはずのマジョルカ島で、却って健康は悪化したそうですが、この前奏曲集は
その原因であるのか結果であるのか、なにか魂と引き換えに傑作をものした感じがします

アンコールはリストのコンソレーション第3番、リストにしては超絶技巧ではない、ショパン
に対する慰めという感じでした

終演後はいつもの大戸屋では曲がないので、その並びにある山かつでロースカツ定食を
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