横浜に住んで21年、学生時代の下宿生活を合わせると人生の3分の1を横浜市民として
過ごしているわけで、もはや道産子ではなく浜っ子であります
それなのに原三渓という人物については全く知りませんでした
三渓園という庭園があるのは知っておりましたが、アプローチが面倒な本牧エリアにある
ため、訪問したこともありません
恥ずかしながら今回初めてその庭園が個人の私邸であったことを知りました
で、その三渓こと原富太郎が蒐集した書画・古美術が一堂の元に展示されるということで
会場が自宅から近いということもあり、みなとみらいまで行って参りました
こういう企画展があるとNHK Eテレの日曜美術館ではタイアップ番組が組まれるのですが
それが先の日曜にありましたので拝見いたしました（今度の日曜朝に再放送があります）
横浜ゆかりの実業家原富太郎の偉業（と言っていいと思います）について紹介しておりまして
俄か成金の拝金主義ではない、日本の美術に寄せる只者ではない造詣の深さに深く感嘆
いたしました
本日の展示会では簡単なバイオグラフィーも説明されておりまして、母方の祖父・伯父から
教えを受けた日本画の素養が根底にあるということ、合点がいきました
実業家となったのは、跡見学園での教え子と結婚して原家に養子として迎え入れられたと
この順番であったわけですね
単なる粋人ではなく、実業家としての手腕もあったということで、その幸せな融合が膨大な
コレクションを可能にした、本日はそれを見せつけられました
今回は没後に散逸して各美術館あるいは個人の所蔵品となったものを生誕150年、没後
80年を記念しての「里帰り」公開となった次第です
雪舟、円山応挙、尾形光琳などと並んで宮本武蔵の水墨画なども展示されています
宮本武蔵って実在の人物だったのだなあ、などと感心してしまいました
自分は財力も審美眼もない
ひたすら恐れ入っておりました
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