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2020年03月27日10:52

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コロナ 自衛隊中央病院のレポート

自衛隊中央病院のレポートをわかりやすくまとめてくれてたところがあったので、置いておきます。

 ダイアモンド・プリンセス号の日本の対応。世界中から批判を受けました。しかし当時中国国外でのCOVID-19の症例が少なかったので、数多くの症例のデータを日本が知ることが出来たのは、日本にとって塞翁が馬でありました。また船の感染者の受け入れを自衛隊中央病院が引き受けたということも。
 日頃から有事の訓練を行っていた当病院は、ゾーニングなど適切な処置を行い、112人ひとりも死亡者を出さないという結果を残しています。
 今月24日に、その自衛隊中央病院がまとめて発表した今回の症例に対するレポートは、非常に参考になるものであります。

参考サイト:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(※1)
https://www.mod.go.jp/gsdf/chosp/page/report.html

 その他下記サイトの情報も有用でした。

参考サイト:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)(※2)
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278

新型コロナウイルスは間質性肺炎(※3)
https://antioxidantres.jp/corona002/

 現時点で私が推測するCOVID-19の感染経過の考察メモです。

1,ウイルスは乾燥した風に弱い。

 COVID-19はウイルスは飛沫感染または接触感染と考えられます。そして風に弱い。数メートル流されるとウイルス表面のとげとげ(エンベロープ)がとれてしまい、体内に入っても細胞に入り込むことが出来なくなります。
 ただし湿度がある空気の場合、ウイルスのとげとげは乾燥しづらいため、取れにくくなることがわかっています。※2
 一般にインフルエンザなどのウイルスは湿度に弱いとされますが、COVID-19に関しては、乾燥に弱い。と言えます。このため部屋の加湿器などで湿度を上げすぎないこと。そしてたとえ窓を開け放つことが出来なくても空気が循環していることが重要なようです。
 最悪なのは湿度が高く空気の対流がない空間。カラオケルームなど。

2,喉の湿気は重要。マスクは有効。

 そして喉の気道は湿度が高い方が、喉の粘膜の繊毛運動(ウイルスやばい菌のバリア)は働きやすい。このためマスクによって喉の湿度を保つことは有効です。※2

3,無症状軽症者は重症者の4倍。

 ダイアモンド・プリンセス号で陽性と出た人は、全員自衛隊中央病院に運ばれました。しかし約8割は無症状または軽症の人たちでした。普通の人なら病院には行かないだろうというレベルです。
 つまり実際症状が出て陽性だと判明する人の4倍ほど、本人も気づかない「無症状軽症者」がいるということです。

3,無症状軽症者の5割は上気道ウイルスのまま治る。

 この人たちはPCR検査をすれば上気道にウイルスは存在する。しかし身体はほとんど免疫反応(発熱や咳など)を示していないということです。
 そして無症状軽症者の約半数=5割の人はそのまま治ってしまいます。本人も気づかないまま感染して治っています。

4,無症状軽症はの4割弱は肺までウイルスは到達するがそのまま治る。

 無症状軽症者の5割はウイルスは上気道までですが、残りの5割は肺まで到達してしまいます。
 しかし本人には自覚症状はありません。自衛隊中央病院でCTをとることで、肺にすりガラス状の症状が出始めていることがわかります。

 もし身体が発熱や咳などの免疫反応を起こしていれば、ウイルスは上気道から奥に入れないように身体が働くでしょう。しかし無症状軽症者はそれが行われていないので、ウイルスが肺まで入り込むかは確率半々となります。

 ひょっとすると気道細胞のACE2の数に関係するかもしれません。ACE2が多い体質の人は気道域でウイルスを大量に吸着している。ACE2が少ない人は、気道で吸着しきれなかったウイルスが肺まで到達してしまう。

 身体が免疫反応を示していないため、体内に入ったウイルスを気道上で留めておけるかどうかは、気道細胞表面のACE2の数が重要である。という仮説です。

 ただウイルスが肺まで到達し線維化が起きている無症状軽症者であっても2/3はそのまま治ってしまいます。
 本人はほとんど気づかないまま、肺細胞の線維化がおきますが、そのまま快方に向かう。

3,無症状軽症者の2割弱は重症化する。

 しかし1/3の人は重症化に進みます。本人が気づかず快方に向かう人と、肺の線維化が進む人。その違いはその人の「酸化ストレス耐性」が一つ原因と考えられます。※3

 間質性肺炎などで肺の線維化が進むと体内の酸化ストレスがあがると報告されています。もともと体内の酸化ストレスが高い人は、そのまま線維化が進む。

酸化ストレスを下げる方法。※3
・タバコや大量飲酒をやめる。
・肥満体質の人は糖質を制限する。
・充分な睡眠と精神ストレスを下げる。
・体温を上げる。
・抗酸化サプリメントを摂取する。

 ということははっきりとした自覚がなくても、なんかおかしいな?と思ったら、

・入浴剤お風呂などで身体を温めリラックスする。
・早めに寝ることで睡眠時間をとる。
・葛根湯などの抗酸化成分を摂取する。
ということは意味があるということとなります。

4,目に見えない重症化。

 酸化ストレス耐性が劣っているなどの原因で、肺の線維化が進んでいっても、本人は全く自覚がありません。
 自衛隊中央病院でも、CT所見以外は、中年以上は血液中の酸素が少なくなっていること。若年は呼吸の回数が多くなること。などしか異常が現れないとしています。

 ここで静かに肺の線維化が進んだあと、本人の自覚のないまま一気に線維化が進みます。COVID-19の怖いところです。

 「スペイン風邪の研究で知られるタウベンバーガー氏は、「肺の損傷が起こると、人間の体は直ちにそれを修復しようとする」と指摘。比較的深刻な新型コロナ感染のケースでは、体の免疫反応があまりにも強すぎて、ウイルスに侵入された細胞だけではなく健康な組織も破壊してしまうことがある。その結果、肺が二次的な細菌感染に対し脆弱(ぜいじゃく)になるという。」
https://www.bloomberg.co.jp/…/art…/2020-03-10/Q6WVA9T0AFB601

 身体が肺の破壊が進んでいると気づいた途端に、身体は強い免疫反応を示し、サイトカインストームが起きると考えられます。集中治療室や人工呼吸器が必要な症状に、前触れ無く一気に進むところがこの病気の怖いところです。

5,まとめ

 自衛隊中央病院の症例結果も
・感染者の8割は無症状軽症者で重症になるのは2割
と言われているデータをほぼ一致する。
 ただし、
・無症状軽症者のうち半数は本人の知らないうちに肺の線維化が進んでいるが知らないうちに快方に向かう。
・COVID-19のウイルスは身体に免疫反応を起こさにくいと考えられる。
・肺まで進行するかどうかの一つの要素は気道上のACE2の量かもしれない。(仮説)
・肺で発生した線維化が進むか快方に向かうかの一つの要素は「酸化ストレス耐性」に左右されるかもしれない。(仮説)
・従って無症状軽症の段階においても、体内の「酸化ストレス」を下げることは有用であるかもしれない。(仮説)

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